サッカーのレギュレーションを考えてみました | 関(仮名)の価値化ブログ

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記事のテーマを参考にしてご覧ください。

そろそろJリーグが開幕・・・・ということで、移籍選手などを調べていました。


去年の国内サッカーは前後期制にレギュレーション変更されチャンピオンシップが行われたり、
サッカー界以外からJリーグアドバイザーを迎え入れたりしましたが、
去年のfoot×brainにアドバイザー3人が出演していました。



アドバイザーたちの言い分を聞いていて多くの部分で『?』と・・・・・。

アドバイザーが言っていることは
東京のクラブ創出とダービーマッチ
イケメンだけのオールスター戦
女性用トイレの増設
etc.etc.
というもので、『話題性のアップ』と『ホスピタリティの向上』が大半でした。

確かに物を売るためには『話題性』や『ホスピタリティ』は大事です。、
ただ、Jリーグ人気を高める提案の数々を見ていると『話題性』だけで語られることが散見されます。酷いものになると『話題性』のみだけのアイデアもあります。
※この番組は30分番組ですので、2週連続で放送したといっても多くのことを言えずに終わったのかもしれませんので一概に断定はできませんが。




それでは『話題性』や『ホスピタリティ』以外に何が必要か?
それは『希少性』と『親和性』です。


希少性とは
供給よりも需要が多い
または
需要よりも供給が少ない
ということです。

一般的には水よりも石油の方が高価ですが、
砂漠の石油産出国では石油より水の方が高価になるというのと同じです。


もう一つの親和性とは
そのイベントを運営する側と参加する側に共感できる部分がどれだけあるか?です。


親和性を高めるためには何度も目や耳で参加チームの違いを認識させることが必要で
その認識の中で、自分の嗜好、考え方、行動、見た目・・・・etc.etc.のそれぞれの項目で自分により近く同調できる項目が多いほど親和性が高まります。



オリンピックやW杯やWBCなどで活躍し、一時的に人気が出たけどもしばらくすると元通りになっている競技はたくさんあります。

それは国際大会での好結果(話題性)を国内での希少性や親和性につなげることができなかったからだと考えます。



それじゃあ具体的にどうするのか?


基本的に日本のサッカーのレギュレーション(大会の運営方法)を変更しないとダメです。

なぜレギュレーションを変更をしないとダメなのか?

現在のレギュレーションでは試合の『話題性』『希少性』と『親和性』を喚起するシステムではないと感じています。


具体的には
全員が一つの基準で考えたり、話し合ったりできる基準が要ります。
それには
問題解決を外に求めるべし!
が良いかと考えます。



代表チームを格付けしているFIFAランキング
日本代表はいよいよアジアで4位にまで落ちてしまいました。

国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が発表しているサッカーリーグ世界ランキング

国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が発表しているサッカークラブ世界ランキング

代表チームもリーグもクラブもランキングではジリ貧傾向であることは明白です。


このジリ貧傾向に終止符を打ち、上を目指す。
それが問題解決を外に求める第一歩です。


ランキングを上げるにはどうするか?

サッカーリーグ世界ランキングはJリーグのチームがAFC主管の国際試合で勝たなければなりません。

さらに、AFC主管とUEFA主管の大会ではポイントに格差がありますのでACLで何連覇してもトップ10に入ることはできません。

最終的には
AFC(アジア)
CAF(アフリカ)
CONCACAF(北中米カリブ海)
CONMEBOL(南米)
OFC(オセアニア)
UEFA(ヨーロッパ)
の各大陸連盟を統括するFIFA主管のクラブワールドカップで優勝する必要があります。


FIFA主管のクラブワールドカップに出場するためには
AFC主管のACL(アジアチャンピオンズリーグ)で優勝する必要があります。



現状の考え方は
Jリーグや天皇杯で上位になったチームがACLに出場する。
というものですが、その考え方を
国内の大会をACLで勝てるチームを選出するためのレギュレーションにする。
と変えるべきです。



例えば
ACLの参加条件が2009年に変わり、日本のクラブチームは最大4チームがACLに出れるようになりました。

それ以降の7年間で
天皇杯で優勝してACLに参加したのは7チーム
Jリーグ優勝から3位までで7チーム
Jリーグ4位で参加したのは3チーム

ACLのグループリーグでの戦績は
【天皇杯優勝】7チーム
23勝7敗12分、勝率76.7% 得点80、失点39、得失点差41
【Jリーグ優勝】7チーム
21勝11敗10分、勝率66.0% 得点71、失点43、得失点差28
【Jリーグ2位】7チーム
14勝17敗11分け、勝率45.0% 得点58、失点51、得失点差7
【Jリーグ3位】7チーム
20勝15敗7分、勝率57.0% 得点65、失点55、得失点差10
【Jリーグ4位】3チーム
8勝6敗4分、勝率57.0% 得点35、失点29、得失点差6
となっています。


この中で天皇杯で優勝しながらJリーグで3位以内になったのは
2010年のガンバ大阪
2014年の横浜FM
2015年のガンバ大阪
の3チーム

それらのチームを除いた戦績は
【天皇杯優勝】4チーム
15勝2敗7分、勝率88.2% 得点52、失点17、得失点差35
【Jリーグ優勝】6チーム
18勝9敗9分、勝率67.0% 得点61失点36、得失点差25
【Jリーグ2位】6チーム
12勝14敗10分、勝率46.0% 得点51、失点41、得失点差10
【Jリーグ3位】6チーム
17勝15敗4分、勝率53.0% 得点54、失点50、得失点差4
【Jリーグ4位】3チーム
8勝6敗4分、勝率57.0% 得点35、失点29、得失点差6



日本が参加するACLのグループリーグは東アジア、東南アジアの国で構成されていて基本的に韓国、日本、中国、またはオーストラリアのチームが各グループに3チームずつ配分されます。
1つのリーグから2チームが勝ち上がりますが、日中韓豪のチームの争いになります。

ということは、単純に考えて勝率66%が基準線となるはずなのですが
Jリーグ4位で勝率57.0%
Jリーグ3位で勝率57.0%と53.0%
Jリーグ2位に至っては45.0%だったり46.0%だったり



2015年にJリーグ2位の資格でACLに参加した浦和レッズが散々の成績でサポーターが暴動を起こしましたが、
『Jリーグ2位のチームでは勝てない。』
過去の結果がそれを示しているのにも関わらず、むしろ代表にさせられ、しかもサポーターから文句を言われた浦和レッズは不憫です。



ACLで勝てるチームとは何だとお考えになりますでしょうか?
そのチームを選び出すにはどんなレギュレーションの大会が必要だとお考えになりますでしょうか?
それをサッカーファンに問うのです。



「攻撃的なサッカーが良いと思う。」
「守備的なサッカーをするべきだ。」
「いやいやバランスが大事だ。」
と、それぞれの方たちのサッカー観が出尽くしたところで
『日本で一番攻撃的なチームが優勝する大会』
『日本で一番守りの堅いチームが優勝する大会』
『日本で一番バランスのとれたチームが優勝する大会』
を作るのです。


自分自身のサッカー観や人生観を具現化してくれるチームがある。
そのサッカー観や人生観が優勝という栄冠を得れる大会がある。
その先にACL優勝やクラブワールドカップ出場という広がりがある。

そのチームは自分自身の身代わりの存在になり、スタジアムでの応援は「俺、頑張れ!俺、頑張れ!」になるのです。

それこそが親和性です。



チームごとのスタイルが分化、特質化していくと希少性が増します。

街辻で楯と矛を売っている商人がいます。
その商人が楯を持って「この楯は絶対に破られることはない。」
その商人が矛を持って「この矛で突き破れないものはない。」
と言うと、それを見ていた子供が「その矛でその楯を突いたら如何?」と・・・・
商人は答えられなかった。

矛盾という言葉の出典です。


絶対に点を取られないチームとどんなチームからでも点を取るチームが戦ったら如何?
どんなチームからでも点を取ると豪語する2チームが戦ったら如何?
絶対に点を取られないチーム同士が戦ったら先に点を取るのは如何?

そんな試合を観てみたいと思いませんでしょうか?

「このゲームは観てみたい。」と思う気持ちが少しでも増しているならそれが希少性です。






話題性やホスピタリティも重要です。
ですが、それは一過性の物です。

ご飯を食べること、寝ることと同じレベルにスポーツという存在を高めたいなら親和性と希少性を外して考えるなど論外でしょう。


試合数だけ増やして濡れ手に粟で儲けよう
なんて安い考えでは先が知れてます。




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