最近のチビ、何やらいろんな事を考えてるご様子。
「ねぇねぇ、おかあさん…」という滑り出しで、
いろんな話題をフッてくるわけ。
「ねぇねぇ、おかあさん」
「なぁに?チビ」
「掃除機はタイヤがあるから動くんだね、これタイヤでしょ?」
「そうそう!よく気付いたねー。」
みたいな感じの会話が、日に何度もあるわけ。
おかあさんおかあさんおかあさんおかあさん、ほんと、呼び過ぎ。
減るっつーの。(仮に減るなら皮下脂肪希望)
でさ、内容は質問攻めが8割なんですが、
ユトさんから一方通行な会話のみだった数ヶ月前から比べると、
思いがけない会話を切りだしてきたりして、なんつーか、新鮮。
そしてチビと二人きりの日々に面白みが出て参りました。
そんなある日。
チビ 「ねぇねぇ、おかさん。」
ユト 「なぁに?チビ。」
チビ 「これ作ってー。」
食器を洗いながら、カウンター越しにチビをみると、
どうやら雑誌の付録を組み立てたいご様子。
ユト 「あー、お母さん今、食器洗ってるからチョット待っててー。」
うん、ダメもとでこっちの都合を主張してみた。
返ってくる反応は100%、「嫌!今!!お母さん作ってェェェ!」という、
私の都合を完全無視する言葉だと思ってたんですよ。
ところが。
チビ 「そっか、僕がやるから。おかあさん、いーよいーよ。」
ユト 「えっ!?」
ちょ、なにそのセリフ。
ドスッ!って感じで意表を突かれたんですけど。
なになに?どんな心境の変化?
私の手を煩わせまいとする、その気の使いっぷり、
若干、惚れそうになるんですけど。(ムハー!)(胸部を押さえながら)
チビの奴隷になり下がり早三年。
先の見えない、真っ暗な迷路の如し育児街道(しかもジャリ道)を、
手探りでさ迷い続けたきたわけですが、
何だか遠くにキラめく光が…もしや…あれが…あれが出口っ…!?
ごめんねー、お母さん手が離せなくってさー、なんて言いながら、
期待に満ち溢れ、想像の限りを尽くし、高ぶる気持ちを押さえきれず、
ニヤニヤニヤニヤ気持ち悪い笑みを浮かべて様子を見てたんですよ。
いやー、三歳ともなるとスゲー、侮れねー、なんて考えてた刹那。
チビ 「おかあさん、やっぱりムリだったの。やって。」
だよねー、うん。
いやぁ、ま、やっぱね、って感じだったんですけど、
うん、チビのね、気持ちがね、嬉しかったよね。
お母さん、いいからいいから、洗ってて、みたいな。
いっちょまえに、僕に任せてとエエ格好する感じが、
何かこう、小さくても男子、みたいな。
いいぞ、目指せ、フェミニスト。
老若問わず、特に女子に優しくあれ。
そしてモテるといい。
バレンタインとかチョコめっちゃ貰うといい。
「先輩!好きです!付き合って下さい!」
「あー、そっか、でも今彼女とか興味ないから俺、ゴメンね?」
みたいな感じでクールに且つ優しく断るといい。(ムハーッ!)
ちょ、あれ?
みんなついてきてる?
あ、私?
大丈夫大丈夫、病院とか紹介してくれなくても。