恐らく参加メンバーの誰もが出船中止だと思ったことでしょう。
釣査予定日の予報は風速15m、波高3mです。
しかし、船宿のブログには・・・「明日は午前・午後出船します!」
おいおい、出るの!?
メンバーが船宿へ問い合わせたところ、自信が無ければキャンセルしてもらってかまわない、というアナウンスもあったようです。
ヒラマサが好調なだけに非常に悩む・・・しかし不安要素は沢山。
爆風もだが、前日千葉で発生した震度4の地震も気になる。
(自分はこれまで地震翌日で良い釣果に恵まれたことはないです)
船宿はキャンセルしてもよいと言うが、「ひょっとしたら思わぬ釣果が!」という一筋の希望に期待して自宅を出発!
しかし・・・この「甘い期待」が悲劇の始まりでした(笑)
午前2時頃に大原漁港へ到着。
爆風に加え、大粒の雨が・・・車中に居ても風で車が横揺れするほどの風。
港内だけでも海況の悪さがはっきりわかるくらいヤバい状態!
とりあえず釣座を確保。
今回が外房初デビューのメンバーもいるため、少しでも波の影響が少ないトモ寄りをチョイス。
ただ断っておきますが、この船に限ってはトモで良い釣果だったことはありません・・・
(流し方なのか、たまたまなのかよくわかりませんが、この船のヒットはほとんど船長室より前のミヨシ寄りです)
雨がなかなか弱まらないなか、隣のテンヤマダイ船が出船します。
こんな天候で底取りができるのでしょうか??
しかも底荒れしてるのでは・・・
そしていよいよ集合時間の5時になり、こちらの船も受付が開始されます。
驚くべきは、我々を含め15名くらいアングラーがいました(笑)
初心者がやや多いですが、ちょっと経験ありそうな出で立ちの女性アングラーも!
5時半にいよいよ出船。
自分はアネロン2錠体制で不安はありませんが、皆大丈夫なのかな?
港の外に出ると・・・大時化じゃん(笑)
今までこんな状態で乗船したこと無いです。
写真も撮れないくらいの風・波・雨(笑)
(今回、あまりの海況の悪さにスマホをドカットから出したくなかったので、画像は全て素材を使ってます)
昔、ナショナルグラフィックだかディスカバリーチャンネルだかの番組で見た、ベーリング海の過酷なカニ漁船を思い出させる光景そのものです。
ウネリが強くて、船はちょっとずつしか前進できません・・・
バッタン、バッタンと大波を幾度となく乗り越えていきますが、ネズミのキャラクターが人気の施設にある、あのアトラクションを彷彿させるような、上下の高低さと波しぶき☆
着水(面)時の衝撃で、人もタックルもふっ飛ぶんじゃないかとヒヤヒヤで気が抜けない。
(ここは大時化のベーリング海?カニ漁師には絶対なりたくない)
そんな蟹工船状態のまま、なんとか30分くらいかけて水深10m台の近場ポイントに到着。
いよいよ釣り開始ですが、既に数人が船酔いで脱落!
そりゃ脱落しますよ・・・
安全面を考えれば、普通なら出船しないと思います。
が・・・そんな中でもイナダ君がポツポツヒットしていきます(笑)
流しを変えては、イナダ君がちょっと遊んでくれますが、開始2時間程度で、既に半分以上の乗船者が船酔い状態!
そして船酔いしたアングラーは次々と船外へゲ◯をスプラッシュ!!
先程の女性アングラーもキャビンでビニール袋片手にスプラッシュしてました・・・
こんな感じで皆スプラ〜ッシュ!!
常連ですらスプラッシュしてましたからね・・・
「阿鼻叫喚」
「地獄絵図」
キャビン前のトモ席はゲ◯臭と、キャビンでは吐き気に苦しみ横たわるアングラー達の呻き声が・・・
キャビンはさながら戦場の野戦病院になってましたね。
オイニーもキツイ(笑)
爆風と呻き声が聞こえるなか、必死にジグを操りますが、全くアタリなし(笑)
渋いなか、1人で4匹くらいイナダ君を釣っているアングラーがおり、しばらく観察していると鉄ジグスイムライダーの早引きでヒットさせていました。
(その後、彼は根掛かりで鉄ジグを失うと、ヒットはありませんでした)
反対側のアングラーもショートジグのワンピッチでイナダ君がヒット。
こちらも負けじとサイズを変え、アクションを変え、タナも変え、カラーを変え・・・
それでも我々に釣りの女神は微笑みませんでした・・・完敗っす。
もはや意味不明。
何がダメなのかイナダ君に聞きたい(笑)
11時に無事帰港し、予定されていた午後船、明日の午前船は中止にしたようです。
帰港時には雨も止み、風も少し収まっていましたが、魚は渋いわスプラッシュの嵐で・・・我々は実験台でしたね(笑)
まぁ非常に良い勉強になった釣査だったので、これ以上何も言いますまい。
参加されたメンバーの皆様、大変お疲れ様でした!!
普通の方なら「外房なんて二度と行かない!」って感じると思いますが、釣りの負の面を経験することも重要かと思います。
経験することで、今まで認識していなかったことや知らなかったことを把握できたり、反省点を次回に活かすことができます。
1回1回、無駄な釣査は無いと思っておりますので、また次回トライしましょう☆