春季群馬大会・2回戦、樹徳対前橋育英を観戦に桐生球場に足を運んだ。
昨夏にも準決勝で対戦した両校の再戦。初回に先制した樹徳は逆転で前橋育英に敗れ去っている。
スクイズの好機を逃し、大小のミスが頻出した樹徳に対して、スクイズを有効に絡めた前橋育英の試合運び。
その後、夏の甲子園を制した前橋育英の活躍を、樹徳ナインは悔しい想いで見届けていたのではないだろうか。
「前橋育英、初の決勝進出」(弊ブログ・13年7月29日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11582196783.html
樹徳はエース・ホジャティ博和、前橋育英は背番号7を付けた喜多川省吾を先発マウンドに送り出す。
ホジャティはストレートの球速は120㌔台ながら、スリークォーターから独特の腕の振りで出所が見えにくい。
時折投じるカーブはネット裏から見ると、浮き上がってから沈み込む独特な球筋が印象的である。
喜多川は130㌔台のストレート、スライダーとカーブを中心に投球を組み立てる本格派スタイル。
低めに決まるストレートはエース級の迫力ではあるが、良い球と悪い球のバラツキが目立った投球内容。
3回裏、前橋育英は9番・小出祥一が右翼線二塁打、1番・工藤陽平が二ゴロで一死3塁と先制の好機を迎える。
2番・飯塚のスクイズが三塁への小フライで併殺。一気に先制のチャンスを潰してしまった。
直後の4回表、樹徳は3番・野平大樹が四球、4番・金井駿介の左中間への適時二塁打で先制点を挙げる。
さらに5番・鈴木利至規が左越え適時二塁打、6番・山本が四球、7番・佐伯の適時二塁打で三点を先制する。
鈴木の適時打で二点を先制され、高橋光成が投球練習を始めると場内が若干ざわめくが登板は無かった。
5回表、樹徳は2番・川岸聖大と3番・野平の連続内野安打、4番・金井の犠打が野選で無死満塁の好機を迎える。
続く5番・鈴木が左越え満塁本塁打で四点を加えた樹徳が一気に試合を決めた。
7回表にも前橋育英の失策から一点を加えた樹徳が8-0で前橋育英を下して、昨夏の雪辱を果たした格好である。
「前橋育英が、初戦の2回戦で樹徳に7回コールド0-8で敗れる波乱があった」と日刊スポーツは伝えた。
昨夏の甲子園優勝校の初戦敗退と考えれば波乱であるが、今季の戦力を見渡すと樹徳の勝利は波乱では無い。
高橋は「自分が投げたら勝てたと思っている。夏は初戦から投げて、また甲子園に行くという気持ち」と語った。
「樹徳・野平大樹の本塁打」(弊ブログ・13年7月22日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11577235307.html
「前橋育英がコールド勝ちで4回戦へ」(弊ブログ・13年7月16日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11573572216.html
東京六大学野球・第1週(早稲田大対法政大・明治大対東京大)を観戦に神宮球場に足を運んだ。
早稲田大は竹内諒(2年・松阪)、法政大は玉熊将一(2年・北海)という両2年生を先発マウンドに送り出す。
ともに昨秋に神宮デビューを果たしているが、勝ち星のない両投手というフレッシュな投げ合いが予想された。
早稲田大の先制直後の2回裏、法政大は8番・中園洋輔(4年・広島商業)が四球、9番・玉熊が犠打で得点圏進塁。
1番・田中彪(3年・愛工大名電)の適時打で同点、2番・細川雅生(3年・福井工大福井)の一ゴロの間に勝ち越す。
毎回走者を背負いながら投球を続けた玉熊は、5回裏に3番・中澤彰太(2年・静岡)に同点適時打を浴びて降板。
7回表、7番・佐藤竜一郎(3年・作新学院)二塁打、9番・鈴木貴也(4年・済美)、1番・田中が連続四球で一死満塁。
2番・細川の遊ゴロの本塁悪送球の間に二者が生還、3番・金子凌也(2年・日大三)の中犠飛で三点を勝ち越す。
8回裏、一点差に迫られた法政大は鈴木からエース・石田健大(4年・広島工業)に継投する。
早稲田大は8番・土屋遼太(4年・早稲田実)、代打・小野田俊介(4年・早稲田実)に連続安打で一死2・3塁とする。
1番・中村奨吾(4年・天理)の打席で暴投で同点、さらに3番・中澤が初球を右翼スタンドに三点本塁打で勝ち越し。
続く4番・武藤風行(4年・金沢泉丘)も左翼スタンドに連続本塁打を放ち、鮮やかに法政大を突き放した。
勝ち点を落とした法政大は早稲田、立教、明治、慶応、東大と続く対戦カードの順番からも苦しい戦いが続く。
二遊間を守り、打撃で中軸を担った西浦直亨・河合完治、捕手・木下拓哉が抜けた穴の大きさを感じる。
新戦力が多い今季の法政大にとって「頼みの綱」である石田を投入しての敗戦。
対戦校に「石田は打てる」と思わせた代償は勝ち点を落とした以上に大きいと見受けられる。
昨年は目の前で明治の春秋連覇を見せられた法政大、次週の立教大との2試合は真価が問われる戦いになる。
試合の詳細はこちらから
「明治大が春秋連覇」(弊ブログ・12年10月29日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11653191075.html
「明治大が3季ぶり35回目の優勝」(弊ブログ・12年5月31日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11540241722.html
「東京六大学-社会人対抗戦」(弊ブログ・4月3日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11812891956.html
早稲田大は竹内諒(2年・松阪)、法政大は玉熊将一(2年・北海)という両2年生を先発マウンドに送り出す。
ともに昨秋に神宮デビューを果たしているが、勝ち星のない両投手というフレッシュな投げ合いが予想された。
早稲田大の先制直後の2回裏、法政大は8番・中園洋輔(4年・広島商業)が四球、9番・玉熊が犠打で得点圏進塁。
1番・田中彪(3年・愛工大名電)の適時打で同点、2番・細川雅生(3年・福井工大福井)の一ゴロの間に勝ち越す。
毎回走者を背負いながら投球を続けた玉熊は、5回裏に3番・中澤彰太(2年・静岡)に同点適時打を浴びて降板。
7回表、7番・佐藤竜一郎(3年・作新学院)二塁打、9番・鈴木貴也(4年・済美)、1番・田中が連続四球で一死満塁。
2番・細川の遊ゴロの本塁悪送球の間に二者が生還、3番・金子凌也(2年・日大三)の中犠飛で三点を勝ち越す。
8回裏、一点差に迫られた法政大は鈴木からエース・石田健大(4年・広島工業)に継投する。
早稲田大は8番・土屋遼太(4年・早稲田実)、代打・小野田俊介(4年・早稲田実)に連続安打で一死2・3塁とする。
1番・中村奨吾(4年・天理)の打席で暴投で同点、さらに3番・中澤が初球を右翼スタンドに三点本塁打で勝ち越し。
続く4番・武藤風行(4年・金沢泉丘)も左翼スタンドに連続本塁打を放ち、鮮やかに法政大を突き放した。
勝ち点を落とした法政大は早稲田、立教、明治、慶応、東大と続く対戦カードの順番からも苦しい戦いが続く。
二遊間を守り、打撃で中軸を担った西浦直亨・河合完治、捕手・木下拓哉が抜けた穴の大きさを感じる。
新戦力が多い今季の法政大にとって「頼みの綱」である石田を投入しての敗戦。
対戦校に「石田は打てる」と思わせた代償は勝ち点を落とした以上に大きいと見受けられる。
昨年は目の前で明治の春秋連覇を見せられた法政大、次週の立教大との2試合は真価が問われる戦いになる。
試合の詳細はこちらから
「明治大が春秋連覇」(弊ブログ・12年10月29日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11653191075.html
「明治大が3季ぶり35回目の優勝」(弊ブログ・12年5月31日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11540241722.html
「東京六大学-社会人対抗戦」(弊ブログ・4月3日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11812891956.html
東京六大学-社会人対抗戦2014、Honda対法政大を観戦に神宮球場に足を運んだ。
東京六大学開幕まで10日ほどに迫ったこの季節。社会人チームに六大学各校が胸を借りる趣きのオープン戦。
今季の対戦カードは以下の通りである。
1日目 明治大対三菱日立パワーシステムズ横浜、東京大対新日鐵住金鹿島
2日目 早稲田大対新日鐵住金かずさマジック、法政大対Honda
3日目 立教大対NTT東日本、慶応大対セガサミー
Hondaは福島由登(青山学院大)、法政大は鈴木貴也(4年・済美)を先発マウンドに送り出した。
Hondaには筑川利希也(東海大)、ミスター社会人こと西郷泰之(日本学園)など錚々たる顔触れがベンチ入り。
メガネッシュこと真壁賢守もマネージャー兼コーチとしてベンチとブルペンの間を取り持っている。
2回裏、5番・荻野祐介(3年・法政二)の左前安打、6番・伊藤晃輔(3年・掛川西)の四球で無死1・2塁。
7番・田中彪(3年・愛大大名電)の左中間への適時二塁打で、法政大が先制点を挙げる。
先発・鈴木を5回からドラフト候補・石田健大(4年・広島工)が三人で抑えて完全な法政ペースで中盤に突入。
石田はテンポ良く、空振り三振・投ゴロ・遊飛という投球内容で、ネット裏のスカウト陣に笑みが浮かぶ。
開幕に向けて上々の試運転を終えた石田に代えて、6回から浅野文哉(3年・中京大中京)に継投。
一死後、浅野は2つの四球と1安打で一死満塁とピンチを迎える。更に2つの四球を与えて逆転を許して降板。
4番手、玉熊将一(2年・北海)が一点を失い、堅田裕太(3年・関西)が阿部寿樹(明治大)に適時打を食らう。
法政大は石田の投球以外には打者6人から4奪三振の玉熊には春季リーグで活躍が大いに期待される。
ただし、二遊間を守った西浦直亨・河合完治、捕手・木下拓哉のセンターラインが抜けた穴は埋め切れていない。
Hondaは福島、仲尾次オスカル(白鴎大)が投球のフィニッシュに「ヨイショ!」の掛け声を頻繁に発していた。
ブラスバンドなど鳴りモノ応援が全くないからこそ、スタンドまでよく響いていた。
大阪桐蔭、青山学院大とエリートコースを歩んでいる福島は社会人らしい完成度の高い投球を披露。
球速表示は130㌔台ながら、打者の手元まで勢いの落ちないストレート。低めへの制球は見事であった。
試合の詳細はこちらから
「4年前の甲子園春夏優勝投手対決」(弊ブログ・12年10月25日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11387641962.html
東京六大学開幕まで10日ほどに迫ったこの季節。社会人チームに六大学各校が胸を借りる趣きのオープン戦。
今季の対戦カードは以下の通りである。
1日目 明治大対三菱日立パワーシステムズ横浜、東京大対新日鐵住金鹿島
2日目 早稲田大対新日鐵住金かずさマジック、法政大対Honda
3日目 立教大対NTT東日本、慶応大対セガサミー
Hondaは福島由登(青山学院大)、法政大は鈴木貴也(4年・済美)を先発マウンドに送り出した。
Hondaには筑川利希也(東海大)、ミスター社会人こと西郷泰之(日本学園)など錚々たる顔触れがベンチ入り。
メガネッシュこと真壁賢守もマネージャー兼コーチとしてベンチとブルペンの間を取り持っている。
2回裏、5番・荻野祐介(3年・法政二)の左前安打、6番・伊藤晃輔(3年・掛川西)の四球で無死1・2塁。
7番・田中彪(3年・愛大大名電)の左中間への適時二塁打で、法政大が先制点を挙げる。
先発・鈴木を5回からドラフト候補・石田健大(4年・広島工)が三人で抑えて完全な法政ペースで中盤に突入。
石田はテンポ良く、空振り三振・投ゴロ・遊飛という投球内容で、ネット裏のスカウト陣に笑みが浮かぶ。
開幕に向けて上々の試運転を終えた石田に代えて、6回から浅野文哉(3年・中京大中京)に継投。
一死後、浅野は2つの四球と1安打で一死満塁とピンチを迎える。更に2つの四球を与えて逆転を許して降板。
4番手、玉熊将一(2年・北海)が一点を失い、堅田裕太(3年・関西)が阿部寿樹(明治大)に適時打を食らう。
法政大は石田の投球以外には打者6人から4奪三振の玉熊には春季リーグで活躍が大いに期待される。
ただし、二遊間を守った西浦直亨・河合完治、捕手・木下拓哉のセンターラインが抜けた穴は埋め切れていない。
Hondaは福島、仲尾次オスカル(白鴎大)が投球のフィニッシュに「ヨイショ!」の掛け声を頻繁に発していた。
ブラスバンドなど鳴りモノ応援が全くないからこそ、スタンドまでよく響いていた。
大阪桐蔭、青山学院大とエリートコースを歩んでいる福島は社会人らしい完成度の高い投球を披露。
球速表示は130㌔台ながら、打者の手元まで勢いの落ちないストレート。低めへの制球は見事であった。
試合の詳細はこちらから
「4年前の甲子園春夏優勝投手対決」(弊ブログ・12年10月25日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11387641962.html