石川亮が2打席連発 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

春季東京都大会・準々決勝(帝京対関東一、日大三対早稲田実)を観戦に神宮第二球場に足を運んだ。

2011年夏の甲子園出場を懸けた東西東京大会の決勝戦の対戦カードであり、多数観客の来場が予想された。
東西の決勝戦は東東京が帝京6-1関東一、西東京が日大三2-1早稲田実という対戦結果が残っている。


「伊藤拓郎が2年ぶりの夏の甲子園へ 」(弊ブログ・11年8月5日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10972206830.html

「三高、早実に雪辱を果たす」(弊ブログ・11年8月1日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10970032975.html


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石川亮は2打席連続本塁打


帝京の先発は背番号7、サウスポーの菊池丈留。低めに制球されるスライダーが印象的である。
関東一の先発は背番号18、2年生の羽毛田晶啓。投球動作が中村祐太に影響されてるように見受けられる。

春季大会における強豪校同士の対戦では定番になりつつあるが、夏本番に向けて手の内を見せたくない両校の思惑が見え隠れする先発投手起用である。


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4回表には2番・田中の本塁打が飛び出す


帝京は1回表、1番・群泰輝の二塁打と2番・田中将也が四球、3番・菊池丈留の犠打で一死2・3塁と好機を迎える。
4番・石川亮がインコース低めのストレートを振り抜き三点本塁打で帝京が鮮やかな先制攻撃で口火を切る。
両翼91mの神宮第二球場ではあるが、101mある神宮球場でも十分にスタンドに達する見事な弾道であった。


2回表、7番・山崎康誠が四球で歩き、8番・田島洸成が犠打で一死2塁と帝京は手堅く得点圏に走者を進める。
1番・群の左前安打、2番・田中と3番・菊池の連続二塁打と三連続適時打で三点を加える。

関東一は羽毛田を諦め、醍醐駿平に継投で帝京打線と対峙を計る。
しかし、交代直後の醍醐の初球を4番・石川は左中間ネットに突き刺す二打席連続本塁打で二点を加える。


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冷え込んだ神宮第二に客足は遠のいた


2回裏、関東一は5番・上田浩輔、6番・岸田将人の連続二塁打で一点を返す、8番・醍醐の二塁ゴロの間に一点を加え、二点を返す。

しかし、帝京打線は4回表には先頭打者の2番・田中が左中間本塁打、5回表には9番・浜田弘幸の左翼線への二塁打、1番・郡の右前適時打で攻撃の手を緩めない。

関東一は7回裏に6番・岸田が左前安打で出塁後、7番・福島勇一郎に代えてエース・中村祐太を代打起用する。
中村の打球は左翼越え二点本塁打となり、二点を返すが関東一の反撃はここで力尽きた。
今夏の東東京大会の前哨戦とも言える帝京・関東一戦は、10安打(3本塁打)を放った帝京に軍配が上がった。


季節外れの冷え込みに客足は鈍かったものの、試合開始3時間前の7時過ぎには行列が出来ていたという。
東京における帝京対関東一、日大三対早稲田実の対戦カードの重みが窺い知れるのではないだろうか。


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試合後のスコアボード


1年生の石川亮が、不調の伊藤拓郎をリードして帝京史上初の1年生捕手として甲子園デビューしてから約2年。
甲子園からは遠ざかったものの、今日の2本塁打は結果以上に打撃内容に進化が見受けられた。

交代直後の初球を捕えた本塁打は捕手らしい読みの鋭さを発揮していて精神面の充実が感じられる。
中心軸がぶれずに、ヘッドの軌道が最短距離でボールを捕える姿に懐の深さを感じる。


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二試合目は10-0で日大三が圧勝