こんにちは。
今回はリバウンドについてです。
その前にちょっと小話を。
かつてNBAにデニスロッドマンという選手がいました。彼は、特別身長が高いわけでもなく、得点が取れる選手でもありませんでしたが、本当に最高峰の選手だけが選ばれるNBA ALLSTAR に選ばれました。彼はなぜ選ばれたのでしょうか。それはズバリリバウンド力です。彼はキャリアの中で7度もリバウンドに輝く選手であり、リバウンドとDF力だけで様々なチームでスタメンとして活躍した選手です。ちなみにこのころのブルズは3連覇を達成しました。彼のリバウンド力が優勝に大きく貢献したことは言うまでもありません。
また、かの有名漫画スラムダンクにもこんな一説があります「リバウンドを制する者はゲームを制す」と
さて前置きが長くなりましたが、、、リバウンドの重要性がわかったかと思います。
そこで本当にゲームの行方を左右するリバウンドについて解説していきたいと思います。
まずリバウンドを取る上で一番大事なのが、意識です。
つまり、リバウンドは試合の中で1、2を争うくらい大事なものなのだということをしっかりと認識したうえで、常にリバウンドの意識をできればチーム全員が持つということが必要になります。
まあよくあるのが、自分たちがDFで相手チームの選手がミドルシュートを放った際に、センターの選手はスクリーンアウトをすることが習慣となっていますので、やるのですがその他のポジションの人が、ぽかーんとボールを眺めていて、その人のマークマンがリバウントに行ってとられて決められるという場面ですね。
これはプロの世界でも結構見られる光景です。
この光景はDF側のリバウンドに対する意識が低く、OF側が高かったために起きるのですが、こういうのは非常にもったいないですよね。
その意味で、まずDF側である際は、必ずマークマンから目を離さないということ、それから自分より内側に入れさせないということを意識しなければなりません。逆にOF側であれば、ボールや周囲の状況を加味しながら隙あらば中に入ってリバウンドに参加するという意識が大事です。
まずこのことをしっかりと念頭においてください。
そのうえで必要な考えはリバウンドは身長がすべてではないということ。
大事なのは、タイミング、ポジション、です。
極端な話ですが、チーム全員がしっかりとしたスクリーンアウトができてさえいれば、ボールが下についてからとることも可能であるということです。
それから、相手がいくら身長が高くても、相手より先にボールに手が届きさえすればいいわけです。
この感覚を持つことはなかなか大事ですよ。
つまり、ボールが落ちる位置を予測する、そして自分が一番高い位置でボールが触れるタイミングで飛ぶ。これが出来さえすれば、リバウンドが取れる確率はかなり上がります。
その感覚を養うことが出来るうえ、簡単に出来る練習を紹介します。
練習1:誰かにシュートを打ってもらいそれをゴール下でとる。
この練習で重要なのは、スクリーンアウトをしっかりすること(実際に二人でやってもよい)とボールが落ちる方向を予測して動くことです。リバウンダーにとってこの二つができるかどうかは、天と地の差です。特にこのボールが落ちる方向の感覚については経験の中でしかつかめないので、とにかく意識し、試合を見てる時も、どっちに落ちるかを常に意識してみてみる。
練習2:タップ
これはボードにボールを強く当てそれを一番高いところでとるという練習です。これは、ジャンプのタイミングをつかむのに有効です。
最後にスクリーンアウトについて僕の見解を。
リバウンドをとる上でスクリーンアウトは非常に大事な仕事です。ただあくまでリバウンドを取るためにスクリーンアウトをするわけであって、スクリーンアウトをすることが大事というわけでないことをしっかりと認識してください。
つまり、人がシュートを打ったらすぐスクリーンアウトをする、そしてリバウンドを狙う。
これをただルーティーンとするのではなく、その時々の状況に応じて、柔軟に対応していく必要があるというわけです。
なぜか?
それは、ゴール付近からのシュート、ミドルシュート、3pそれぞれ放たれてからリングに当たるまでの時間が違うからです。
例えば3pが放たれて、すぐにスクリーンアウトをした場合、大体2秒近くスクリーンアウトしておかないといけないわけです。
これを間違いといっているわけでは決してなく、スクリーンアウトする側は、かなりしんどいですし、される側は2秒近くスクリーンアウトを解く時間があるわけです。バスケにおける2秒はかなり長いですよね。
まあ簡単に言えばこういうことです。つまりリングにボールが当たる瞬間にしっかりスクリーンアウトしておくが大事で、それまではどちらかというと相手の動きを見る時間ですから、あくまでリバウンドを取るためのスクリーンアウトであることを認識してください。
それから、ゴール付近でのスクリーンアウトは相手を外側に出すということだけでなく、理想をいえば、相手を飛ばせないようにすることが大事です。
これは練習あるのみですが、まず自分がどういう状況になったら飛びにくいか(相手と距離が近いと飛びにくい、足を間に挟まれると飛びにくい、相手からケツを突き出されると飛びにくいなど)を考えてみて、それをもとにやってみることが大事です。
では、以上の点をもとにリバウンドを取りまくれる選手目指して頑張りましょう。
是非一度、プロの試合などを見る際に、リバウンドを意識してみてみましょう。
ロッドマンの恐ろしい動画載せておきます。
技術だけでなく意識が大事ということがよくわかると思います。
http://youtu.be/Bk9a6rzpW3w