「ハヤブサ消防団」に見る問題解決法 | 104snowのブログ

104snowのブログ

子育てに役立つ英語教育 や プログラミング、お菓子作り、ビデオ編集 などのアイデア

 

「ミステリー」の主人公

最初に犯人が分っていて、どうしてそうなったかを描いているのが「サスペンス」です。これに対して謎解きをするのが「ミステリー」だそうです。先月終わった「ハヤブサ消防団」は、終わり方こそ少し消化不良でしたが、田舎におこる様々な事件のそこに至った事実をたどって問題の解決へと進んでいました。「ミステリー」における主人公たちの謎解きパターンは、事実を一つずつ確認して、その結果が何を生み出したかを積み上げていくのです。

この作業は、コンピューターのプログラミングにも似ています。コンピューターにやらせたい作業があったら、全体作業を細分化して単純な処理に分けてプログラムにしていくのです。そういった勉強の仕方を覚えることは、将来の仕事にも役立ちます。そのためにも「算数」の「文章問題」を解いていて「分んない~!」と悲鳴をあげたら、何が分らないのかを解き明かしてやらなければなりません。

「何が」分らないのか

例えば、小学3年生になると大きな数の計算をします。「袋に1個120円のリンゴが6個入っています。この袋を3つ買うといくらになるでしょう。」といった具合です。この問題で「分んない~」ときたら、そこで

「何が『分んない~』なの、120円が6個で120×6は720、720が3つで、720×3は2160でしょ、ハイ おしまい」

では、こどもの悲鳴に応えたことになりません。

「何が」分らないのかを聞いていないのです。1個120円を1個買ったら120円、2個なら120+120で240円、3個なら120を3回足すのでかけ算にして120×3で360円。なら、6個足すときの式は?と聴いて答えられるなら問題の意味は分っているでしょう。もし、答が返ってこなかったら、大きな数の計算ではなく小さい数で「足し算」と「かけ算」の問題から繰り返し練習した方が良いかもしれません。

先日も書きましたが、「文章問題」になれないうちは「問題」の数字にだけ先に目が行って「どんな式にすれば良いか」と気がせいてしまうものです。「分んない~」には、「何を質問されているのか分らない」「式をどんなふうに書けば良いのか分らない」「大きな数のかけ算の仕方が分らない」など、様々な「分らない」があるのです。

それを聞き出すには、先ず「問題」を「1個120円」「一袋6個」「6個入り袋を3つ」といった具合に分けて確認してやらなければなりません。要は、聞いてやることなのです。式が答えられた段階で答を教えても良いくらいでしょう。何問も解いているうちに身につくハズです。大切なのは、「文章問題」は苦手だと思い込ませないことではないでしょうか。