タイトルでこれは面白そうと予約していたんですが

ちょっと読みにくかったですあせる

 

 

令和と江戸末期を簡単にいつでも

タイムスリップ出来てしまう主人公の令和の女子高生、七緒。

(本書では”タイムリープ”と言ってましたが)

 

この設定は好きだし ワクワクさせるものなんですが

せっかく”口入屋”・・つまり、現代で言うなら

ハローワーク的な職業斡旋業者に 潜入したんだから

ここから紹介されたバイトをスマホなど持たずに

不便を感じながらやり抜くというのを期待したんだけど

何故か 事件を追うということに重点が置かれていたし

スマホを駆使し 時には令和の女子高生姿だったり

茶店ではメイド喫茶姿だったりなのに

江戸の人達は 異国の人という認識で それほど驚いてないとか

違和感アリアリで ちょっと期待外れという感じ。。

 

それでも 浮世絵師の鈴木春信の絵で有名な

谷中の「笠森お仙」をモデルにした話は ちょっと感動。

幕末が舞台なので 今後ペリーが来航し

外国語が必要になっていく世の中になっていく訳だけど

その時期は もう少し後。

 

武道が不得意だから 役立たずと罵られる学問好きな武家の三男、留三郎が

明治維新後に新政府に語学力を買われ近代化を担うことになる将来まで

描かれていたのは 胸がすく思いがしましたね。

これも、まぁ、七緒との出会いがあったからこそなんですけどね。

 

各章で 主人公、七緒(江戸ではお七)が 

奮闘した場所でやった職業や町名由来の解説の方が興味深く面白かったかな。

 

七緒や江戸の人達との触れ合い部分は 何故かそれ程惹かれず

正直、飛ばし飛ばしで読んでしまった部分もあったりでした~滝汗