とうとう10巻目。
本来、イトこと伊藤鶴吉は
プラントハンター、マリーズに通弁として雇われていたのに
何故、バードの通弁として働くことになったのか。
そもそも 伊藤がマリーズに雇われた理由は・・?
癪に障る嫌な存在のマリーズなんですが
だけど、彼だってそこに至る理由があって
それを知ると 彼の言い分も理解出来るし
背景が彼をそういう性格にしてしまったとも言えるかも。
イトを自分に返すように要求するマリーズに対して
決して対立姿勢を取らず 従者と言えども 尊重する大切さを説きながら
冷静に公平に取引をするバード。
人を説得する時には 怒りによる追求などは何の役にも立たないんですね。
バードのようでありたいものです。
ダーウィンの勧めによりアイヌ文化という人類学的調査の大切さを知ったバード。
そして、アイヌ文化に探し求めた希望の象徴があるのではと感じているマリーズ。
協力し合ったその先にある光が何だったのかを 知りたくなりました。
アイヌと言えば 「ゴールデンカムイ」
「ふしぎの国のバード」よりも少し後の出来事ですが
北海道編は 比較しながら楽しめる気がしています。
私はこの物語は10巻で終了かと思っていたのですが
最終ページの<to be continued>で まだまだ続くことを知って
ホッとしております。
そりゃ、やっと北海道に到着したばかりですものね。
1巻目は2015年5月に発売され
この10巻目は 今年2023年2月発売だったようで
膨大な史料を元に丹念に描かれたことが分かる本でした。
イザベラバードが書いた「日本奥地紀行」を読み始めて
この漫画に辿り着き一気に10巻目まで夢中になれました。
途中、彼女が旅した旅行記を元にした写真付きの本
『イザベラ・バード「日本奥地紀行」を歩く」』も楽しかったです。
「ふしぎの国のバード」11巻目はもう少し待たないといけないみたいだけど
更に彼女の旅行記に関する本を読んで待とうと思います。
かなり勉強して来日したバードさんでも
この国の文化、風習、しきたりなどは 驚きの連続だったことでしょう。
日本のことでありながら この時代のことは
バードさんよりもっと知らないことばかりの私なので
11巻目、楽しみで仕方ありませんが
しばらくは 我慢、我慢![]()
私が歴史好きになった一つのきっかけが
TBSドラマの「仁」だったので
この作品もいつか、映像化されないかな~と期待したくなります![]()