鉄道系YouTuberスーツさんの自転車の旅、東海道五十三次版は
既に3回視聴済みで
現在、2回目の中山道六十九次の「妻籠宿」付近を視聴中です。
昔の人は歩き旅なので 電動だし自転車は楽かと思いきや
全くそんなこともなく 特に中山道は峠越えが何か所もあって
現在でも 難所続きの道中で 観ているだけなのにハラハラし通しです。
こんなにも難所続きなのに
昔の人が中山道を選んだ理由は
東海道より川越えの箇所が少ないからだそう。
本当に昔の旅って 不便、不合理なことが多かったんだな~と感心します。
そんな中山道の小説があると知って今回この本を読んでみることにしました↓
代々、参勤交代の御供頭を受け継いできた小野寺家は
一路の父がその勤めをしていたが
失火によって拝領屋敷は全焼し父も亡くなってしまいます。
その為、江戸住まいをしていた一路は急遽国元、西美濃田名部へ帰ることに。
ウィキによると 本書の国元の田名部とは 架空の地名だそうで
不破郡関ケ原町もしくは垂井町辺りではないか?とありました。
父は急死だったこともあり 何の申し送りも受けておらず
慌てふためく中 家伝の「行軍録」を頼りに
江戸に向けての参勤交代が始まります。
出立時、そして道中も古式に則った面倒くさいしきたりがたくさんあるし
優雅だけではない 堅苦しく
合理的とは程遠いしきたりにお殿様の蒔坂左京大夫でさえ辟易することに・・。
このお殿様、案外気さくな人物だし
籠の中で足がつったり
寝床に入ったとしても 目覚めている態でいなくてはいけなかったりと
武士の面目を保つ様子がユーモラスに描かれています。
更に 何やら このお殿様が世継ぎに至るまでにお家騒動もあったらしく
一路の父の死にも 何やら裏がありそうな予感。
真相は下巻できっと明かされるでしょう。