今日、読了したのは先月読んだ『ドタバタ関ケ原』の作者長谷川ヨシテルさんによる

この本です。

 

そもそも征夷大将軍とは・・・

東北地方の蝦夷を討伐する為に 朝廷が派遣した軍の最高司令官なんですが

段々とその意味を忘れてしまってました。

 

意外だったのは初代征夷大将軍は「坂上田村麻呂」だと思い込んでいましたが

実は「大伴弟麻呂(おおとものおとまろ)」という人物なんだそう。

へ?この方、私、初めましてなんですけど・・・滝汗

この本によると 蝦夷討伐の最高司令官として桓武天皇がこの「大伴弟麻呂」を指名して

坂上田村麻呂はその時の副将軍だったとか。

あら・・・副将軍の方が有名になってますよね真顔

 

他にも始めて知ったこと。

征夷大将軍って 徳川15人、足利15人、鎌倉3人だと思い込んでいましたが

なんと!鎌倉幕府には源実朝の後6人もいたんですね。

知らなかった・・・滝汗

地味な人は一般的な教科書には なかなか載りにくいんでしょうかね。

 

まぁ、そういうほとんどの将軍が自ら望んでという訳でなく

周囲の思惑による争いの結果で地位に就いている人物が多くて

傀儡将軍になりやすくて 本人が歴史小説の題材になることもないでしょうしね。

 

周囲の権力争いの結果で 祭り上げられて

現在ならありえない幼い年齢でトップにつくと

成長後に権力を行使したなると 新たな争いに繋がったり。

或はどうせ重臣が政権が掌握しているからと 諦めて趣味の世界に逃げる者

権力争いによる暗殺が疑われる者やデマや噂に振り回され

疑心暗鬼になるなど悲壮感漂う人物が多かったです。

 

往々にして 地味な人物は 本人は善人である傾向が強いようで

徳川10代将軍・家治や11代将軍家慶などは

意外と庶民の苦しみに目を向けていたようなんですが

何しろ、家臣が優秀過ぎて 出る幕がなかったみたい・・・えーん

「天下津々浦々の者は みな私の百姓だから 彼らが死ぬのは耐えられない」という

家慶の言葉は 胸が篤くなります。

 

 

他、著者の長谷川ヨシテルさんが「ネット検索してね」とあったものとして

徳川14代将軍家茂が和宮に死後送った「空蝉の袈裟」は 涙ものです汗