昨日・・・もう一昨日になってしまいましたが

台風被害の様子がアチコチであったようで

朝からずっと報道でやってましたね。

被害地域が1日でも早く復興することを願うばかりです。

 

私が住んでいる地域も夕方からは雨風が酷かったです。

おまけに 地震まであったりして・・・。

いつもは24時までやっている家の前のスーパーも

昨日は17時前には終了で

車も通っておらず まるでゴーストタウンのようでした。

 

今日もテレビではそんな報道ばかりでしたが

朝起きてベランダから遠くを見たら 台風一過の青空と共に

こんなに富士山が綺麗に見えましたよ~。

 

さて、昨日は1日家にこもって 人形劇三国志のDVD鑑賞と読書三昧でした。

 

人形劇に関しては 図書館に8巻がなかったので

いきなり4話飛んで9巻目の1話目が「赤壁の戦い」でした。

「赤壁の戦い」が飛んでなく観れて良かったぁ~。

 

そして、読了したのは 大好きな酒井順子さんのこの本。

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酒井さんの視点による平安の女流作家5人が

恐くもあり親しみを感じたり・・・でした。

 

まずはずっと前からエッセイで清少納言が好きだと公言していた酒井さんは

清少納言とはちょうど1000歳差だとも言ってましたね。

当時の身分制度からくる差別意識による嫉妬、見下しで人物評価をする清少納言。

好き嫌いがはっきりしていて ある意味、人間的弱さもある彼女だけど

それを必死に隠そうとする処に 共感を覚える部分もあるのかもしれませんね。

女性って 「好きなもの」よりも「嫌いなもの」で共感した方が一致団結しやすいというのは

うん・・・分かるような気がします・・・。

 

清少納言が出て来たならば この人に触れないわけにはいかない・・。

清少納言に対して自分の賢さをひけらかさないことが自慢でもあり

そしてネガティブな性格も持つ・・・

そう!紫式部です。

よくぞ、同時代に お互い相容れないこの超個性的で対照的な2人の女性が

登場したものだ!と 偶然に感謝さえしたくなりますよね。

 

そして、当時の女性の地位の低さを表すような名前を持つ藤原道綱母

そもそも平安時代に活躍した女性の名称って・・・

清少納言も紫式部もそうですが

父親の地位に由来していたり

息子の母親という名称だったりって 変じゃない?

酒井さんも言ってますが

私が子どもを持った当時もそんな風に呼び合っていた人もいましたけど

「○○ちゃん、△△くん、ママ」という呼び方。。

当時から この呼び方って気持ち悪いよね?っていう人もいましたけど

藤原道綱母・・・ってまさに「道綱ママ」ってことですよね?

一夫多妻制の当時とは言え

彼女、藤原道綱母は嫉妬に支配されて

結果、「蜻蛉日記」が書けたのは 幸か不幸か・・・。

 

そして、平安ガールの中でも一番の恋愛体質の和泉式部

恋の駆け引きに全勢力を傾けていて

まぁ、当時の平安貴族ってそんなものなんでしょうが

そのことばっかりなのは 少々ウンザリしてしまいます・・・。

 

そんな中一番ほっとさせられるのは恋に恋して源氏物語を読みたい!と願って

また 他の本も とにかく1日中 本が読みたい一心で

仏像まで作ってしまう菅原孝標女が可愛すぎです!

菅原孝標女のことを 酒井さんは中二病って表現していましたが

彼女が今の日本に生まれていたら どんなに幸せを感じただろうな~と思います。

そして、今、こんなに簡単に本を読める私達は幸せすぎるのかもしれないなとも思いました。