がっつりとした推理小説を読んでみたくなって
読メでこの本をみつけました。
真犯人
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推理小説の醍醐味というと
やっぱり最後のどんでん返しで犯人が分かったりするものですが
この本・・・鈍感な私にしては珍しく途中で
大体、真犯人とその結末、分かっちゃいました
読メの皆さんの感想は41年の年月をかけて真犯人を探し当てることと
警察関係者の努力みたいなことに
面白さを見出していたみたいだけど
このお話はそういう犯人探しって言うより
私にとって テーマは他のことにあったような気がしましたね。
時効を扱った『64』みたいな雰囲気もあったかな。。
そう言えば 身代金目当ての誘拐ってなくなりましたよね。
犯罪も時代を反映するものなんですね。
ここからは先は ほとんどネタバレです。
・・・って言うか ほどんど犯人も書いちゃいますので 気をつけてください・・・
これ、親子二世代に渡っての虐待の連鎖がテーマな気がしました。
私がそういうノンフィクションものを読むことが多いからかな~
でも、そう考えるとタイトルが相応しくない気もするしな・・・。
作者さんの意図とは違うのかな・・?
まぁ、テーマとか感じ方は読者それぞれってところもあるしね。。
男の人にとってはちょっとした浮気心でも妻はもちろんのこと
子供まで傷つける結果になっているんですよね。
虐待を受けた子供って
自分は絶対そうならないようにと思ったり
そういう伴侶を選ばないと思っているのに
何故かそういう方向にいってしまう傾向があるようだし。。
でもね・・甘々な父が娘がしでかした犯罪をかばうのに
こんなことをしてしまうなんて
その歪んだ愛情は罪悪感からきたのかな。
親なら生きていればとその年齢を考え続けるだろうし
きっと仲の良い姉と弟として 人生を送っていただろうに
亡くなった息子と真相を知った娘が一番可哀想。。