『普天を我が手に』第一部と同時に借りることが出来た第二部を
早速読んでみました。
第二部はたった1週間しかなかった昭和元年生まれの子供世代目線で描かれています。
ちょうど彼らの思春期に戦争に突入した日本。
・アメリカに渡っていた竹田志郎。
敗戦時にアメリカで捕虜として危うく命を失いかけ辛うじて帰国。
東大進学後、同学の共産主義者にソ連との連帯を求められるが
・戦争間際の同僚の死を背負って
戦後、人間魚雷回天特攻隊員の生き残りとして復員した矢野四郎。
義父の威光もあって 任侠社会に戻っていくのかと危ぶまれたが。
・戦後、津田塾の学生の傍らGHQで英語通訳をしながら 教会で孤児院を運営する森村ノラ。
男尊女卑社会の日本からの脱却へと導く民主主義社会のアメリカの姿に
皮肉さを感じながらも 感動。
戦争トラウマで苦しむ人々の姿も目にすることに。
・敗戦後、五十嵐満がいた満州はソ連の捕虜に。
何とか脱走を試み満州を離れたものの 逃げ続ける内に
日本人への中国人たちの恨みで処刑される直前に命拾いし日本へ帰国。
満州で培った芸能が彼を支え
荒廃した日本のエンターテインメントの礎となるのか。
あの戦争が辿っていった日本の結末を知っている者としては
戦争末期、敗戦へと向かう日本の姿が切なくて…
敗戦直後、国内外の日本国民がこんなにも苦しんでいることに胸が苦しくなりました。
戦中は 有無を言わせず従わせたのに
まるで棄民政策を彷彿とさせるかのように
自力で立ち直れと言わんばかりの無能になり下がった政府に怒りが湧いてくる一方で
民主主義を主導したのが
日本人を見下す進駐軍のアメリカの力が大きかったという皮肉。
戦中戦後、矛盾と戦ってきた4人が
五十嵐満率いるジャズ楽団が参加するクリスマスイブパーティで再会するシーンで
第二部は終わります。
きっと第三部で日本に蔓延っている矛盾や怒りを立て直してくれることを期待したい!
で、すぐにでも第三部にいきたい所ですが
まだ少し順番待ちが必要なので そこは我慢。
…ということで 第三部を読む頃には
第一部、第二部のこの備忘録が役に立つでしょう。









