東京混声合唱団特別演奏会 ~田中信昭と共に~
東混オールスターズ
【日時】
2023年9月3日(日) 開演 14:00 (開場 13:00)
【会場】
東京芸術劇場 コンサートホール
【演奏】
指揮:田中信昭、山田和樹、キハラ良尚、松原千振、大谷研二、水戸博之、髙谷光信、山田茂
ピアノ:中嶋香、古海行子
合唱:東京混声合唱団
【プログラム】
・髙谷光信 [指揮]
チャイコフスキー:「鶯の歌」
チャイコフスキー(首藤健太郎作詞/編曲):「白鳥の湖」 より ナポリの踊り (初演)
・山田茂 [指揮]
GReeeeN(森山智宏編曲):キセキ
・水戸博之 [指揮]
エリック・ウィテカー:Sleep
エリック・ウィテカー:The Star-Spangled Banner
・山田和樹 [指揮]
三善晃:静岡市立南部小学校校歌 夢までも (作詞 宗左近)
三善晃:神奈川県立希望ヶ丘高等学校校歌 (作詞 飯田侑)
ピアノ 古海行子
・松原千振 [指揮]
マデトヤ:De Profundis Op.56
・大谷研二 [指揮]
マーラー(クリトゥス・ゴットヴァルト編曲):交響曲 第5番 より Adagietto
・キハラ良尚 [指揮]
ブルックナー:Ave Maria
フィンジ: My spirit sang all day
The Battle of Jericho (黒人霊歌)
・田中信昭 [指揮]
三善晃:混声合唱曲集「木とともに 人とともに」 より 生きる (作詞:谷川俊太郎)
ピアノ 中嶋香
※アンコール
・田中信昭 [指揮]
山田耕筰:赤とんぼ
ピアノ 中嶋香
東京混声合唱団の特別演奏会を聴きに行った。
同合唱団を聴いたのは、今回が初めて。
特別演奏会ということで、8人の指揮者たちが一堂に会して1、2曲ずつ演奏するという、豪勢な構成だった。
山田和樹が振った三善晃作曲の2曲の校歌は、山田和樹の母校の神奈川県の高校のものと、山田和樹が今回探し出してきた静岡県の小学校のもの。
校歌とは思えない、と山田和樹がMCで言っていたこれらの曲の芸術性は、聴いてみても私にはあまりピンとこなかったが(割と普通に校歌かなと感じた)、それでも古海行子の弾く合唱伴奏も含め、貴重な機会だった。
キハラ良尚が振った3曲は今回の演奏会の中では印象深く、ブルックナーのアヴェ・マリアは私の好きな録音の
●ガーディナー指揮 モンテヴェルディ合唱団 1998年5月セッション盤(NML/Apple Music/CD/YouTube)
●M.クリード指揮 シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル 2007年3月26-30日セッション盤(NML/Apple Music/CD/YouTube)
●N.ショート指揮 テネブレ 2015年1月2-4日セッション盤(NML/Apple Music/CD/YouTube)
●P.アーマン指揮 ライプツィヒMDR放送合唱団 2020年2月セッション盤(NML/Apple Music/CD)
●S.クラーヴァ指揮 ラトヴィア放送合唱団 2020年3月2-5日セッション盤(NML/Apple Music/CD/YouTube)
の洗練ぶりには敵わないにしても、なかなかに美しかったし、次のフィンジ、それから間髪入れず黒人霊歌「ジェリコの戦い」へと移るにつれて、どんどん活気にあふれ、希望が見えてくる仕様になっているのも良かった。
最後の田中信昭は、この合唱団の創設者。
1956年、東京藝大の声楽科を卒業した28歳時に創設してから今年で67年、なんと95歳とのことで、歩行もおぼつかない様子であったが、指揮をさせればさすがなもので、棒の振りをほんの少し大きくすると合唱団がそれにしっかり応えて表情がぐんと豊かになる、といったことがしばしばみられた。
なお、この演奏会は1,500円でオンライン配信の視聴が可能とのこと(2023年9月23日まで購入可能、9月24日まで視聴可能)。
興味のある方はぜひ。
→ こちらのサイト
(画像はこちらのページよりお借りしました)
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