坂東玉三郎特別公演
片岡愛之助出演
怪談 牡丹燈籠
【日時】
2023年8月17日(木) 開演 14:00
【会場】
南座 (京都)
【プログラム】
怪談 牡丹燈籠(かいだん ぼたんどうろう)
【あらすじ】
旗本の娘・お露は、ひと目惚れをした浪人・萩原新三郎に恋い焦がれてこの世を去りますが、後を追って自害した乳母のお米とともに幽霊になり、牡丹が描かれた燈籠を手にして、新三郎を訪ねようとします。下男の伴蔵はお露に、新三郎と会えるように懇願されますが、幽霊からの依頼に伴蔵は躊躇します。悩んだ末に女房のお峰に相談したところ、お峰は100両の大金をもらうことを条件に、この願いを引き受けるよう伴蔵を説得し…。
それから1年後。伴蔵とお峰は、もらった100両を元手に、馬子久蔵の口利きもあり野州栗橋で荒物屋を営みます。店は繁盛し羽振りの良い生活をしていた二人でしたが、伴蔵は料理屋笹屋の酌婦お国に入れあげて、通いつめる始末。それを知ったお峰から厳しく問い詰められます。ついには口論をする二人のもとに、いずくともなく牡丹燈籠が飛んできて…。
三遊亭円朝の傑作の一つとして知られる怪談噺で、人間の欲望の深さを巧みに描き出しています。玉三郎のお峰に、初役となる愛之助の伴蔵と、昨年の『四谷怪談』に続く南座での二人の共演にどうぞご注目ください。
【スタッフ】
原作:三遊亭円朝
脚本:大西信行
演出:坂東玉三郎
演出・補綴:今井豊茂
所作指導:花柳壽輔
音響:松竹ショウビズスタジオ
狂言作者:竹柴慧一
狂言方:吉田正清
頭取:宮脇信治
製作:松竹演劇部
【キャスト】
伴蔵女房お峰:坂東玉三郎
伴蔵:片岡愛之助
萩原新三郎:喜多村緑郎
お国:河合雪之丞
お六:中村歌女之丞
乳母お米:上村吉弥
坂東玉雪
坂東功一
坂東玉朗
上村折乃助
上村吉太朗
片岡孝法
片岡愛一朗
河合誠三郎
河合穂積
喜多村一郎
岸本源輝
【演奏】
<長唄>
杵屋勝四郎
杵屋巳之助
杵屋長寿郎
杵屋彌六朗
杵屋巳志郎
杵屋巳喜助
杵屋勝六三
<三味線>
和歌山富之
杵屋六治郎
柏要吉
杵屋巳佐
部長 杵屋巳太郎
<鳴物>
田中傳八郎
望月太州
望月太喜十朗
藤舎悦芳
藤舎華生
望月太喜之助
部長 田中傳左衛門
歌舞伎を観に行ったことはこれまでほとんどなかったが、思い立って観に行ってみた。
現代語の台詞によるバージョンであり、筋は分かりやすかった。
坂東玉三郎と片岡愛之助はさすがに芸達者で、笑わせるし泣かせる。
片岡愛之助演じる伴蔵は、ダメ男はダメ男だけれども、もともとの話では救いようのないダメ男となっているが、今回のバージョンでは少し筋が変えられ、憎めないダメ男でとどまっていて、モヤモヤすることなく楽しめた(本来の筋に慣れた人には物足りないかもしれないが)。
怪談ということで、篠笛のヒョロヒョロした音や、太鼓のドロドロした連打が、お化けの雰囲気をうまく表現していた。
作曲・編曲者や、唄方・三味線方・囃子方の名前が知りたかったが、公開されていないようなのは残念(パンフレットを買えば載っているのかもしれないが)。 → と書いていたところ、ご厚意でパンフレットをお見せいただけたため、演奏者名や他のスタッフ・キャスト名を上に追記した。
(画像はこちらのページからお借りしました)
↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。