映画「バービー」 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

バービー

 

【劇場公開日】

2023年8月11日

 

【解説】

世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。

ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」。そこに暮らす住民は、皆が「バービー」であり、皆が「ケン」と呼ばれている。そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンとともに、完璧でハッピーな毎日を過ごしていた。ところがある日、彼女の身体に異変が起こる。困った彼女は世界の秘密を知る変わり者のバービーに導かれ、ケンとともに人間の世界へと旅に出る。しかしロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは人間たちから好奇の目を向けられ、思わぬトラブルに見舞われてしまう。

「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグが監督を務め、「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックとガーウィグ監督が共同で脚本を手がける。

 

【スタッフ】

監督:グレタ・ガーウィグ

製作:デビッド・ハイマン、マーゴット・ロビー、トム・アカーリー、ロビー・ブレナー

製作総指揮:マイケル・シャープ、ジョージー・マクナマラ、イノン・クライツ、コートニー・バレンティ、トビー・エメリッヒ、ケイト・アダムス

脚本:グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック

撮影:ロドリゴ・プリエト

美術:サラ・グリーンウッド

衣装:ジャクリーン・デュラン

編集:ニック・ヒューイ

音楽:アレクサンドル・デスプラ

音楽監督:ジョージ・ドレイコリアス

視覚効果監修:グレン・プラット

 

【キャスト】

バービー:マーゴット・ロビー(高畑充希)

ケン:ライアン・ゴズリング(武内駿輔)

グロリア:アメリカ・フェレーラ(本田貴子)

変てこバービー:ケイト・マッキノン(朴璐美)

アラン:マイケル・セラ(下野紘)

サーシャ:アリアナ・グリーンブラット(早見沙織)

大統領バービー:イッサ・レイ(斎賀みつき)

ルース・ハンドラー:リー・パールマン(木村有里)

マテル社CEO:ウィル・フェレル(内田直哉)

最高裁判事バービー:アナ・クルーズ・ケイン

ノーベル物理学賞受賞バービー:エマ・マッキー(坂本真綾)

お医者さんバービー:ハリ・ネフ

売れっ子作家バービー:アレクサンドラ・シップ(沢城みゆき)

ケン:キングズリー・ベン=アディル(諏訪部順一)

ケン:シム・リウ

ケン:ンクーティ・ガトワ

ケン:スコット・エヴァンス(置鮎龍太郎)

マテル社重役:ジェイミー・デメトリウ

アーロン・ディンキンス:コナー・スウィンデルズ

弁護士バービー:シャロン・ルーニー

外交官バービー:ニコラ・コーグラン

報道記者バービー:リトゥ・アリヤ

マーメイドバービー:デュア・リパ

ナレーター:ヘレン・ミレン(榊原良子)

ケン:ジョン・シナ

ミッジ:エメラルド・フェネル

 

【作品データ】

製作年:2023年

製作国:アメリカ

配給:ワーナー・ブラザース映画

上映時間:114分

原題:Barbie

 

 

 

 

 

以上、映画.comのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

映画「バービー」吹替版を観た。

好きな俳優、高畑充希がバービー役のマーゴット・ロビーの吹替役を担当しているからである。

日本公開に先立って残念な出来事が生じたものの、ともかくも無事に公開となった。

以下、少しネタバレあります。

 

 

「バービー」は、高畑充希が敬愛しているというグレタ・ガーウィグ監督の第3作とのことで、第1作「レディ・バード」と第2作「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」もあらかじめ観ておいた。

3作品のテーマは共通していて、それは“女性の生き方”である。

 

 

バービーランドは、完璧な“女性社会”。

現実の“男性社会”とは真逆のバービーランド、完璧な世界のはずだったのに、うまく立ち行かなくなってきて、ではどうしたらいい?、という話。

バービーが主人公だけれど、甘い夢の国にいざなわれるディズニー映画等とは全く違った、風刺の利いた苦い話である。

 

 

全体的に、やけにシュールでキッチュで荒唐無稽でバカバカしいテイストで描かれているのだが、だからこそ、苦い真実がさらっとダイレクトに突きつけられるし、また苦くても後味は重すぎない。

こういう映画を撮る監督を敬愛しているというのが、何となく高畑充希らしいように感じた。

 

 

観終わってスカッと溜飲を下げるタイプの映画ではないが、一見の価値はあると思う。

バービーランドでバービーとケンとの間に起こるあれこれは、女性のみならず男性にも訴えかけるものとなっている。

ふと、矢野顕子の曲「ラーメンたべたい」の一節を思い出した。

 

“男もつらいけど 女もつらいのよ 友達になれたらいいのに”

 

 

 

 

 

 


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