イスラエルのテルアビブで開催されている、第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。
3月26、27日は、ファイナルB(古典派協奏曲)の第1、2日。
ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。
ちなみに、第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクールについてのこれまでの記事はこちら。
(第16回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール ファイナル結果発表)
各参加者の演演奏日程と曲目は以下の通り。
なお、以下の協奏曲はアヴナー・ビロン指揮、イスラエル・カメラータ・エルサレムとの共演である。
第1日 3月26日(日)
04 Elia CECINO (Italy Age: 21)
Beethoven: Concerto No. 2 in B-flat Major, Op. 19
ピアノはファツィオリ。
14 Yukine KUROKI (Japan Age: 24)
Beethoven: Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
ピアノはファツィオリ。
09 Giorgi GIGASHVILI (Georgia Age: 22)
Mozart: Concerto No. 20 in D Minor, K. 466
ピアノはスタインウェイ。
第2日 3月27日(月)
05 Kevin CHEN (Canada Age: 18)
Mozart: Concerto No. 27 in B-flat Major, K. 595
ピアノはスタインウェイ。
19 Chaeyoung PARK (South Korea Age: 25)
Beethoven: Concerto No. 1 in C Major, Op. 15
ピアノはスタインウェイ。
07 Alberto FERRO (Italy Age: 27)
Beethoven: Concerto No. 2 in B-flat Major, Op. 19
ピアノはファツィオリ。
以上、ルービンシュタイン国際ピアノコンクールの公式サイトより引用した(引用元のページはこちら)。
全6名。
まだざっとしか聴けていないが、ファイナルA、Bの6人の演奏を気に入った順に並べると
1. 09 Giorgi GIGASHVILI (Georgia Age: 22)
2. 05 Kevin CHEN (Canada Age: 18)
3. 07 Alberto FERRO (Italy Age: 27)
4. 14 Yukine KUROKI (Japan Age: 24)
5. 04 Elia CECINO (Italy Age: 21)
6. 19 Chaeyoung PARK (South Korea Age: 25)
といったところか。
やはり上位2人はリードしている印象で、特にGiorgi GIGASHVILIの終楽章はアグレッシブで聴きごたえがある(まるでアーノンクールが振るモーツァルトの交響曲第40番のよう)。
Kevin CHENも抒情的な演奏で良いが、贅沢を言うと、もう少しテンポに古典的安定感が欲しいのと、モーツァルト最後のピアノ協奏曲ということで“透明な哀しみ”のようなものがあるとさらに良かった(難しいリクエストだが、この曲を選ぶということはそういうことだと思う)。
とはいえ、次のファイナルCでまだまだ挽回可能だろう。
その他、Elia CECINOは、明るい音の魅力はファイナルAと変わりないのだが、今回は技巧面の不足がやや目立ってしまった印象。
黒木雪音は、味付けのうまさで勝負するタイプではないが、基礎力が安定しており、終楽章など特に良い。
うまくいけば、上位入賞もありえそう。
次回(3月29、30日)はファイナルC(大協奏曲)。
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