(ルカ・グリエルミの新譜 バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きなチェンバロ奏者、ルカ・グリエルミの新譜が近日発売予定となっている(NMLApple MusicCD)。

曲目は、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻である。

Apple Musicではもう聴けるため、さっそく聴いてみた。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 


オリジナル・チェンバロで弾くバッハ。歴史的鍵盤のエキスパート、グリエルミ!

指揮者、作曲家としての活動に加え、歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍を見せるルカ・グリエルミが弾く、バッハの平均律クラヴィーア曲集。グリエルミはチェンバロをトン・コープマンやパトリツィア・マリサルディに師事し、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレでのオルガンなどアンサンブルのメンバーとしても活躍しています。
 今回のレコーディングにあたり、楽器はバルセロナ音楽博物館に所蔵されているクリスティアン・ツェル製作のオリジナル・チェンバロ(1737年ハンブルク)を使用。グスタフ・レオンハルトがツェルの楽器を愛していたことから、本アルバムは彼の思い出に捧げられています。バッハの傑作全24曲が美しく明瞭な響きで紡がれてゆくさまを、じっくりとお楽しみください。(輸入元情報)

【収録情報】
● J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846-869


 ルカ・グリエルミ(チェンバロ/クリスティアン・ツェル製オリジナル、1737年ハンブルク)

 録音時期:2017年5月
 録音場所:スペイン、バルセロナ音楽博物館
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

バッハの平均律第1巻のチェンバロ版で私の好きな録音は

 

●レオンハルト(Cemb) 1972,1973年セッション盤(Apple MusicCD

●鈴木雅明(Cemb) 1996年5月15,18日セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube

 

あたりである。

これら2盤の峻厳なバッハに比べると、今回のグリエルミのバッハはより素朴で親しみやすい。

第4番嬰ハ短調、第22番変ロ短調、第24番ロ短調あたりは鈴木雅明のような壮大さがもっと欲しいし、第7番変ホ長調のような軽めのフーガでも、鈴木雅明のアーティキュレーション、リズム、トリルの厳しさに比べるとグリエルミのほうは緩く聴こえてしまうのだが、そのぶん肩肘張らずに聴けるとも言え、第3番嬰ハ長調や第17番変イ長調のようなまったりした曲はむしろグリエルミのほうが合っているかも。

上の2盤の高みに達しているとは言わないにしても、自然体の歌が聴ける名盤である。

 

 

 

 

 

The Well-Tempered Clavier, Book I, BWV 846-869: Prelude in C Major, BWV 846 - YouTube

 

※YouTubeのページに飛ぶと全曲聴けます。飛ばない場合は以下のURLへ。

https://www.youtube.com/watch?v=JZ7kncpd3MQ&list=PLgCjGQe0is7pIkEjksPmF2mJO_etUSkuH

 

 

 

 

 

なお、ルカ・グリエルミのこれまでのCDについての記事はこちら。

 

一人レコード・アカデミー賞2020 その3 協奏曲部門) ※バッハ チェンバロ協奏曲第1番

 

 


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