古海行子 東京公演 ショパン スケルツォ第1番 プーランク 愛の小径 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

ホリデー・ブランチ・クラシック ‐ ショパンコンクール・シリーズ

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2021年4月24日(土) 開演 12:00

 

【会場】

渋谷eplusリビングルームカフェ (東京)

 

【演奏】

ピアノ:古海行子

 

【プログラム】

ショパン:24の前奏曲 より 「雨だれ」 Op.28-15

ショパン:スケルツォ 第1番 Op.20

スクリャービン:ワルツ 変イ長調 Op.38

プーランク:愛の小径

 

 

 

 

 

下記リブログ元の記事に書いていた古海行子のカフェピアノリサイタルが、実はオンライン配信もされるということを私は直前まで知らなかったのだが、ご親切にお教え下さった方のおかげで幸運にも聴くことができた。

心より御礼申し上げたい。

 

 

ショパンを2曲と、ショパンから強く影響を受けたスクリャービンとプーランクを1曲ずつ、という何とも粋なプログラム。

「雨だれ」は、孤独なショパンの慟哭のような鯛中卓也(その記事はこちら)や小林愛実(その記事はこちら)とはまた違った、爽やかな春の雨のような演奏だった。

 

 

スケルツォ第1番も落ち着いた爽やかな演奏で、この曲はもっと悪魔的な演奏でも良いように思うが、そうしないのが彼女らしい。

そういえば前回のコンサートでも、「夜のガスパール」で彼女は悪魔的な表現から距離を置いた、純音楽的で清潔なアプローチを聴かせていた(その記事はこちら)。

 

 

スクリャービンとプーランクでも彼女の清澄な音楽性が遺憾なく発揮され、それによってこれらのサロン風の音楽は安っぽい効果に堕することを免れ、慎ましくも香り高い芸術性を纏うこととなった。

甘い音楽に倦んだ耳の持ち主には、とりわけ快く響くであろう演奏(私は甘いのもこちらも両方好きだけれど)。

 

 

 

 


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