今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
好きなピアニスト、江尻南美の新しい演奏動画がアップされた。
動画はこちら。
2021年3月4日 フランクフルト
ショパン:バラード 第2番 ヘ長調 op. 38 (0:47-)
ショパン:ノクターン 第15番 ヘ短調 op. 55-1 (8:44-)
ショパン:ノクターン 第4番 ヘ長調 op. 15-1 (14:15-)
ショパン:バラード 第3番 変イ長調 op. 47 (19:25-)
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 op. 45 (27:54-)
ショパン:スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 op. 39 (34:21-)
ショパン:24の前奏曲 op. 28 (42:01-)
昨日、ロシア奏法についての記事を書いたが(その記事はこちら)、日本のピアニストの中で私が最も強く「ロシアの音」を感じるのが、江尻南美である。
今回のオール・ショパン・プログラムも、いわゆるショパンらしい線の細い演奏ではない。
もっと骨太の、それこそロシアの大地を感じるような演奏である(スケルツォ第3番などものすごい)。
彼女は今回、ウィーンゆかりのピアノ、ベーゼンドルファーを使用している。
その特有の鄙びた優美な音色を持つ楽器から、彼女の深々とした打鍵によって、この楽器のイメージのはるか上をいくスケールの大きな音が引き出されている。
ベーゼンドルファーからこんな音を引き出すなんて、まるでリヒテルのオイロディスク録音のよう(たとえがマニアックすぎて伝わらないかもしれないが)。
なお、前回の演奏動画もぜひ(下記リブログ元の記事)。
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