(ガードナーの新譜 シェーンベルク 浄められた夜) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きな指揮者、エドワード・ガードナーの新譜が発売された。

曲目は、シェーンベルクの「浄められた夜」である(NMLApple MusicCD)。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 

エドワード・ガードナー&BBC響、シェーンベルクの『浄夜』

2015年からベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務める次代のマエストロ、エドワード・ガードナー。2021年からはユロフスキーの後任としてロンドン・フィルの首席指揮者に就任することが発表され、話題を呼んでいます。
ガードナーとBBC交響楽団とは、BBCプロムスではファースト・ナイトとラスト・ナイトを演奏したこともあるほど長く強固な関係を築いており、録音でもルトスワフスキやウォルトンの管弦楽作品集など多くの名盤を残してきました。そんなガードナーとBBC響による新たなSACDハイブリッド録音は、ガードナーの前作『ブリテン:ピーター・グライムズ』に引き続き、今をときめくオーストラリアの名ヘルデン・テノール、ステュアート・スケルトン(スチュアート・スケルトン)との豪華共演。ガードナーとスケルトンの共演も名演揃いで、前出の『ピーター・グライムズ』は英グラモフォン誌の2020年10月「レコーディング・オブ・ザ・マンス」に選ばれた他、英プレスト・クラシカルの「エディターズ・チョイス」に選定。また、ヤナーチェク:グラゴル・ミサでは2016年グラミー賞にノミネートされています。
シェーンベルクが無調や十二音技法へと至る前の時代の代表作の1つ、弦楽六重奏のための『浄められた夜』の作曲者自身による弦楽オーケストラ版を中心に、同じリヒャルト・デーメルの詩を基に作られたオスカー・フリートの『浄められた夜』やレハール、コルンゴルトらによるドイツ語の管弦楽伴奏付き歌曲を組み合わせた魅惑のプログラムです。(photo by Benjamin Ealovega)(輸入元情報)

【収録情報】
1. レハール:テノールと大管弦楽のためのトーン・ポエム『熱』
2. フリート:メゾ・ソプラノ、テノールと管弦楽のための『浄められた夜』 Op.9
3. シェーンベルク:浄夜 Op.4(作曲者自身の編曲による『浄められた夜』弦楽オーケストラ版)
4. コルンゴルト:テノールと管弦楽のための『別れの歌』 Op.14


ステュアート・スケルトン(テノール:1,2,4)
クリスティーネ・ライス(メゾ・ソプラノ:2)
BBC交響楽団
エドワード・ガードナー(指揮)

録音時期:2020年3月14,15日
録音場所:イギリス、クロイドン、フェニックス・コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

シェーンベルクの「浄められた夜」(弦楽合奏版)で私の好きな録音は

 

●クレンペラー指揮 コンセルトヘボウ管 1955年7月7日アムステルダムライヴ盤(NMLApple Music

●JJ.カントロフ指揮 タピオラ・シンフォニエッタ 1994年9月3,10日セッション盤(NMLApple MusicCD

●湯浅卓雄 指揮 アルスター管 1998年2月セッション盤(NMLApple MusicCD

●カルダス(Vn) アンサンブル・アレグリア 2015年4月17,18日セッション盤(NMLApple Music

 

あたりである。

 

 

今回のガードナー&BBC響も、これらに匹敵する演奏。

上記各盤に比べるとややずっしりしているが、美しさや洗練の度合いは全く引けを取らないし、むしろその重み、濃厚な表現が後期ドイツ・ロマン派のこの曲にふさわしいとも言える。

「グレの歌」「ペレアスとメリザンド」に続くガードナーのシェーンベルク前期作品シリーズ第3弾、期待通りの出来であった。

 

 

 

 

 

Aus Eiserner Zeit: No. 5, Fieber (Version for Voice & Orchestra) - YouTube

 

※YouTubeのページに飛ぶと全曲聴けます。飛ばない場合は以下のURLへ。

https://www.youtube.com/watch?v=foQXp-kFgJw&list=OLAK5uy_kwLhQQ6kTOYpvFyoIUPpu9Yp3WXEQJpqE

 

 

 

 

 

なお、ガードナーのこれまでのCDについての記事はこちら。

 

ガードナーの新譜 ブリテン 「ピーター・グライムズ」

 

 


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