(ナデージダ・パヴロヴァの演奏動画 ヴェルディ バッハ モーツァルト) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

好きなソプラノ歌手、ナデージダ・パヴロヴァの新しい演奏動画がアップされた。

動画はこちら。

 

 

 

 

 

ヴェルディ:「椿姫」 より ヴィオレッタのアリア「花から花へ」

 

 

 

 

 

2020年11月22日 ザリャジエ・ホール (モスクワ)

ナデージダ・パヴロヴァ(ソプラノ)、フョードル・ストロガノフ(オルガン)

 

J.S.バッハ:「マタイ受難曲」 より アリア「Aus Liebe」 (16:10-)

モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K.427(417a) より 「Et incarnatus est」 (52:45-)

モーツァルト:Exsultate, Jubilate K.165 (1:14:35-)

 

 

 

 

 

上側の動画は、ヴェルディのオペラ「椿姫」のアリア「花から花へ」。

華やかでありながら決して粗くならない、きめ細かな歌唱が聴ける。

その精緻さはアンジェラ・ゲオルギューやアンナ・ネトレプコに勝るとも劣らないと思う。

 

 

下側の動画は、バッハとモーツァルトの宗教アリア集。

マタイ受難曲のソプラノアリア「Aus Liebe」で私の好きな、ナンシー・アージェンタ1999年盤(鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン)、ゲルリンデ・ゼーマン2009年盤(クイケン&ラ・プティット・バンド)。

モーツァルトのハ短調ミサの「Et incarnatus est」で私の好きな、シルヴィア・マクネアー1986年盤(ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)、キャスリーン・バトル1987年盤(レヴァイン&ウィーン・フィル)、バーバラ・ボニー1990年盤(アバド&ベルリン・フィル)および1991年映像盤(ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)。

モーツァルトの「Exsultate, Jubilate」で私の好きな、エリーザベト・シュヴァルツコップ1946年盤(クリップス&ウィーン・フィル)、バーバラ・ボニー1993年盤(ピノック&イングリッシュ・コンソート)。

こうしたソプラノ・リリコたちの軽やかで透明な歌に比べると、ナデージダ・パヴロヴァの声にはやや重みがあって、どちらかというと宗教曲よりはオペラ向きの印象だけれど、それでも相当に美しい歌唱だと思う。

 

 

なお、前回の演奏動画もぜひ(下記リブログ元の記事)。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ:ナデージダ・パヴロヴァのマスタークラス動画(一人目 8:35-、二人目 47:16-、三人目 01:27:17-)。

以前にヴァイオリニストのユリア・フィッシャーのマスタークラス動画を取り上げたことがあるが(その記事はこちら)、フィッシャーといいパヴロヴァといい、教える際のごく短い模範演奏が圧倒的にうまくて、これを教えられても本当に身につくのだろうか、とつい思ってしまう。

 

 


音楽(クラシック) ブログランキングへ

↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。