今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
好きなフルート奏者、エマニュエル・パユ(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団在籍)の新しい演奏動画について、昨日の記事に書いた(その記事はこちら)。
好きなフルート奏者は他にもたくさんいるが、パユと並ぶほど好きな人はと言われると、なかなかいない。
田中玲奈(大阪フィルハーモニー交響楽団在籍)くらいのものである。
ふくよかで華麗な音を持つパユに対して、田中玲奈の音はより涼やかで繊細。
モーツァルトにはパユのほうが合うかもしれないが(田中玲奈のモーツァルトもいつか聴いてみたい)、J.S.バッハの無伴奏パルティータ(モダンフルート版)、サン=サーンスのロマンス、フォーレのコンクール小品あたりの曲では、彼女の演奏はパユよりも他のどのフルート奏者よりもデリケートで美しい(関連記事はこちら)。
というわけで、最近アップされた彼女の動画を紹介したい。
曲目は、野田暉行の「フルートと打楽器のためのエクローグ」である。
演奏動画はこちら。
2013年10月21日、名古屋の電気文化会館での公演で、窪田健志(打楽器)との共演である。
よく知らない曲だが、フルートの色々な奏法が聴けて面白い。
相当難しそうだが、彼女は難なく吹き切っている。
ただ、難解な現代音楽なので、もう少しなじみやすい別の動画もついでに載せておきたい。
曲目は、アーヴィング・バーリンの「ホワイトクリスマス」である。
演奏動画はこちら。
2013年12月22日、京都の青山音楽記念館バロックザールでの公演で、上と同じく窪田健志(打楽器)との共演である。
ごく短いが、彼女の音の驚くべき滑らかさがよく分かる演奏。
なお、彼女のインタビュー記事が大フィル非公式ブログにアップされたので、下にリブログさせていただいた。
こちらのブログは、本年5月に開設されたばかりとのこと。
色々な団員の方のインタビュー記事が読める。
6月定期をもって活動再開した大フィル、今後もぜひ期待したい。
極上のフルートが聴きたい向きには、ベルリン・フィルと大フィルがお勧めである。
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