今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
好きなピアニスト、石井楓子のホームページが開設された。
開設に伴い、ホームページ上にいくつかの演奏動画がアップされており、いずれも大変な名演となっている。
中でもブラームスのピアノ協奏曲第2番は、これまでになかった貴重なレパートリー。
音源はこちら。
パート1(第1、2楽章)
※パート2(第3、4楽章)はこちらのページにリンクあり
録音データの記載はないが、ひょっとして2019年10月にドイツのデトモルトで開催され彼女が優勝した、第2回ブラームスピアノコンクールの本選での演奏だろうか(その記事はこちら)。
だとすると、ルッツ・ラーデマッハー指揮、デトモルト州立劇場管弦楽団の演奏、ということになる。
この曲では、バックハウス1939年盤やポリーニ1976年盤のようにストレートで力強い演奏が私は好きなのだが、石井楓子は力で押さず味で勝負するタイプの演奏で、こういうアプローチもとても良い。
ちょうど、先日実演に接することができた彼女のベートーヴェンの「皇帝」の名演と似ている(その記事はこちら)。
ミスは多少あるが、本物のブラームスが味わえる。
なお、上述の彼女のホームページには、同じブラームスの「4つの小品」op.119の演奏動画もある。
私が初めて彼女の演奏を聴いたのはこの曲だったが、その表現力に驚かされ、一耳でファンになったのだった(その記事はこちら)。
ぜひ上のホームページから聴いてみていただきたい。
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