今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
下記のリブログ元の記事に書いていた、ピアニスト中川真耶加が第13回カンピージョス国際ピアノコンクールで優勝した際の、ファイナルでの彼女の演奏動画がYouTubeにアップされた。
動画はこちら。
素晴らしいモーツァルト。
先日の彼女のリサイタルの記事にも書いたような(その記事はこちら)、彼女の演奏の「ポリーニらしさ」がよく出ている気がする。
ちなみに、ポリーニの弾くモーツァルトはこちら。
違う曲だが、演奏は似ていないだろうか(もちろん違う点も多々あるけれど)。
2人とも、玉を転がすような軽やかな音というよりは、しっかりくっきりと鳴らされる強めの明快な音を持つ。
また、遊び心たっぷりというよりは、真面目で誠実で、余計なものを付け加えない峻厳な音楽づくり。
とはいっても頭でっかちな演奏では決してなく、あらゆるフレーズにロマン的な香りが漂う。
くっきりとした強めの音は、ペダルの多用によって和らげられ、いくぶん幻想的な雰囲気を纏っている。
言い換えると、「ショパン風のモーツァルト」といったところか。
私のイメージするモーツァルトとは少し違うのだけれど、それでも彼らの演奏には何とも抗しがたい魅力がある。
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