(中川真耶加の演奏動画 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

下記のリブログ元の記事に書いていた、ピアニスト中川真耶加が第13回カンピージョス国際ピアノコンクールで優勝した際の、ファイナルでの彼女の演奏動画がYouTubeにアップされた。

動画はこちら。

 

 

素晴らしいモーツァルト。

先日の彼女のリサイタルの記事にも書いたような(その記事はこちら)、彼女の演奏の「ポリーニらしさ」がよく出ている気がする。

ちなみに、ポリーニの弾くモーツァルトはこちら。

 

 

違う曲だが、演奏は似ていないだろうか(もちろん違う点も多々あるけれど)。

2人とも、玉を転がすような軽やかな音というよりは、しっかりくっきりと鳴らされる強めの明快な音を持つ。

また、遊び心たっぷりというよりは、真面目で誠実で、余計なものを付け加えない峻厳な音楽づくり。

とはいっても頭でっかちな演奏では決してなく、あらゆるフレーズにロマン的な香りが漂う。

くっきりとした強めの音は、ペダルの多用によって和らげられ、いくぶん幻想的な雰囲気を纏っている。

言い換えると、「ショパン風のモーツァルト」といったところか。

私のイメージするモーツァルトとは少し違うのだけれど、それでも彼らの演奏には何とも抗しがたい魅力がある。

 


 

 


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