今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
現在人気のピアニスト、ユジャ・ワンの演奏動画を観たのだが、これがなかなか良かった。
曲は、プロコフィエフのトッカータ。
2018年ルツェルン音楽祭におけるアンコールでの演奏である。
ユジャ・ワンについては、とてもうまいし基礎力があると思うものの、見た目の割に演奏は少し地味というか、彼女でなければならないと感じるような決定的な演奏に出会ったことがあるかといわれると、あまり思い浮かばない(実演を聴いたらすごいのかもしれないが)。
しかし、今回のプロコフィエフは、かなり良いと思う。
相当なハイテンポで、かつ余裕がある。
クレア・フアンチの録音(2006年浜コンライヴ盤)に匹敵するかも。
大変音楽的で表情豊かなフアンチ盤に対して、ユジャ・ワンのほうはどちらかというとストレートで、悪く言うと一本調子なのだが、そのやや無機的な感じがこの曲にはよく合っているように思う。
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