今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
先日の来日公演(その記事はこちら)で話題になった指揮者、テオドール・クルレンツィスの動画がアップされたので紹介したい。
オーケストラは彼が首席指揮者を務めるSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)、曲はマーラーの交響曲第4番。
本編は1:05:00あたりから。
個性的だがやりすぎにならない、緻密かつ柔軟な素晴らしい演奏。
この曲で私の好きな録音は、
●ブーレーズ指揮クリーヴランド管 1998年4月セッション盤(NML/Apple Music)
●ネゼ=セガン指揮グラン・モントリオール・メトロポリタン管 2003年10月2、3日セッション盤(NML/Apple Music)
●アバド指揮ベルリン・フィル 2005年5月ベルリンライヴ盤(Apple Music)
あたりだが、今回のクルレンツィス&SWR響の演奏はこれらの盤に匹敵するといっていいかもしれない。
ソプラノのクリスティーナ・ガンシュも素晴らしい。
クルレンツィス指揮ムジカエテルナの「ドン・ジョヴァンニ」の録音でツェルリーナ役を担当していた彼女だが、そのときと同様の細やかで艶やかな表情付けが印象的。
きっとクルレンツィスが細かく細かく指示、提案、インスパイアしているのだろう。
オーケストラは緻密にコントロールする一方で歌手は本人任せになりがち(のように聴こえる演奏が多い)ななか、この演奏の歌も含めた完成度の高さは見事だと思う。
―追記(2019/03/08)―
上記の動画は削除されてしまったが、新たに別動画がアップされた。
上記動画からリハーサル部分を省き、本編のみを取り出したものである。
上記動画を見逃してしまった方は、ぜひこちらをどうぞ。
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