大阪フィルハーモニー交響楽団 第524回定期 尾高忠明 エルガー 交響曲第1番 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

大阪フィルハーモニー交響楽団

第524回定期演奏会

 

【日時】

2019年1月17日(金) 開演 19:00 (開場 18:00)

 

【会場】

フェスティバルホール (大阪)

 

【演奏】

指揮:尾高忠明

ヴァイオリン:神尾真由子

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

(コンサートマスター:崔文洙)

 

【プログラム】

武満徹:トゥイル・バイ・トワイライト -モートン・フェルドマンの追憶に-

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26

エルガー:交響曲 第1番 変イ長調 作品55

 

 

 

 

 

大フィルの定期演奏会を聴きに行った。

指揮は、音楽監督の尾高忠明。

 

 

最初の曲は、武満徹の「トゥイル・バイ・トワイライト」。

この曲で私の好きな録音は、

 

●ナッセン指揮ロンドン・シンフォニエッタ 1996年12月セッション盤(Apple MusicCD

●沼尻竜典 指揮 都響 1996年セッション盤(Apple MusicCD

 

である。

独特の怪しい空気感を作り出すナッセン盤に、澄んだ響きが特徴の沼尻竜典盤。

今回の尾高忠明&大フィルの演奏は、少しぼやっとした印象で、上記2盤のようなこの曲らしい特徴はあまり聴かれなかった。

 

 

次の曲は、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。

ソリストは神尾真由子。

この曲で私の好きな録音は、

 

●五嶋みどり(Vn) ヤンソンス指揮ベルリン・フィル 2002年6月ベルリンライヴ盤(Apple MusicCD

 

あたりである。

オイストラフ盤やユリア・フィッシャー盤も好きだが、やはり五嶋みどり盤は別格。

今回の神尾真由子の演奏は、音の質としてはどちらかというと細身で、私の好みの感じだった。

ただ、そのぶん音程が安定しなかったり、ヴィブラート等のつけかたにムラがありところどころ粗い印象になったり、といったところが気にはなった。

まぁ、五嶋みどりと比べてしまうと、誰の演奏であっても色あせてしまうのは仕方がない。

 

 

最後の曲は、エルガーの交響曲第1番。

この曲で私の好きな録音は、

 

●コリン・デイヴィス指揮ロンドン響 2001年9月30日、10月1日ロンドンライヴ盤(NMLApple MusicCD

 

あたりである。

今回の尾高忠明&大フィルの演奏からは、デイヴィス盤ほどのノーブルな味わいは感じられなかったけれど、そのぶん素朴で自然な情趣があって、悪くなかった。

ただ、この曲は正直なところ、聴くべき点は多々あれど、同じ作曲家の「エニグマ変奏曲」やヴァイオリン・ソナタのような傑作かといわれると、そこまでの作品とは思えない。

私の中で、個人的に他曲ほどのこだわりがないのも事実である。

 

 

なお、今回の演奏会には好きなフルート奏者、田中玲奈が出ていなくて少し残念。

とはいえ、野津臣貴博も良い奏者だし、不満があるわけではない。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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