(ヴァンサン・リュカ 2018年12月の演奏会予定) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きなフルーティスト、ヴァンサン・リュカの本日開催予定の演奏会をご紹介したい。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

ヴァンサン・リュカ フルートマスタークラス & ミニコンサート

2018年12月15日(土)

三条本店APEX

ヴァンサン・リュカ フルートマスタークラス & ミニコンサート

パリ管弦楽団の首席フルート奏者 ヴァンサン・リュカ氏のマスタークラスとミニコンサートを開催いたします。世界の超一流フルーティストの指導と演奏を間近で体験していただけます。


【日時】2018年12月15日() 16:30開場 / 17:00開演
【場所】JEUGIA三条本店5階 スタジオJスクエア
【チケット】一般¥3,000 高校生以下¥1,500 (当日券はプラス¥500)


□ ヴァンサン・リュカ Vincent LUCAS   プロフィール
 8歳でクレルモン=フェラン国立音楽院に入学。1981年にベラン・コンクール及びUFAMコンクールで審査員一致の一等賞を獲得。1983年プラハ放送主催、国際ラジオコンクール優勝。1984年パリ国立高等音楽院で一等賞を得て卒業。同年トゥールーズ国立管弦楽団に入団。
 1989年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、5年間在籍。1994年にパリ管弦楽団に首席フルート奏者として入団、現在に至る。
 2000年6月にはケント・ナガノ指揮のバークレー・フィル・ハーモニーとコンチェルトを共演した。
 1995年よりパリ国立高等音楽院で、1999年よりパリ国立地方音楽院で後進の指導にあたっている。


【マスタークラス】 通訳:山本 純子
・靏野 帆香 (聖和女子学院高等学校)
  F.ボルヌ / カルメンファンタジー
  《受講生プロフィール》
   第68回全日本学生音楽コンクールフルート部門中学校の部 北九州大会第1位 全国大会3位
   第71回全日本学生音楽コンクールフルート部門高校の部 北九州大会第1位 全国大会入選
   第21回、23回びわ湖フルート国際コンクール ジュニア部門入選

・西邑 華梨 (京都府立東宇治高等学校)
  C.ドビュッシー / シランクス
  P.タファネル / ミニヨンの主題によるグランドファンタジー
  《受講生プロフィール》
   2017年から京都市ジュニアオーケストラ所属
   第71回全日本学生音楽コンクールフルート部門高校の部 大阪大会入選
   第72回全日本学生音楽コンクールフルート部門高校の部 大阪大会第1位


【ミニコンサート】
 ○プログラム
  ・C.ドビュッシー / シランクス
  ・J.S.バッハ / 無伴奏フルートのためのパルティータより  …他

  ☆友情出演(フルート):山本 純子 知久 翔 奥田 裕美 加藤 勇仁

 ※プログラムは変更される場合がございますので、予めご了承ください。



 ※チケットのお問い合わせ、ご予約TEL : JEUGIA三条本店APEX 075-254-3750

 

 

 

 

 

以上、JEUGIAのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

ヴァンサン・リュカは、上記紹介文のとおり、パリ管の首席フルート奏者である。

現在、パリ管が指揮者ハーディングとともに来日中であり、昨日は京都で、明日は東京で公演があるため、その合間を縫っての今回のマスタークラス&ミニコンサートなのだろう。

なかなかの強行日程である。

 

 

ミニコンサートでは、上記紹介文のとおり、ドビュッシーの「シランクス」や、J.S.バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」等が演奏されるらしい。

何とも聴きたいプログラムである。

この2曲は彼自身による録音があるが、特にドビュッシーのほうはエスプリにあふれた、パユにも劣らない出来だと思う。

また、バッハのほうも素晴らしい。

この曲のモダン・フルートによる録音では、私はパユ盤と田中玲奈盤が好きである。

前者はモダン・フルートならではのキレのある演奏、後者は古楽器のフルート(フラウト・トラヴェルソ)の様式を取り入れた、まったりとしたテンポによる自然な呼吸感の美しい演奏となっている。

この特別な名盤2つに比べると、ヴァンサン・リュカ盤はややテンポ感が不安定だったり(良く言えば即興的味わい?)、ときに音がひっくり返ったりして、完成度の点では一歩譲る。

ただ、速い走句などで部分的にはかなりのキレをみせるし、それに何と言っても音色が美しい。

これぞフランス、といった華やかな音色を彼は持っており、その点ではともするとパユや田中玲奈にも勝るほどである(音質の良さも寄与しているかもしれないが)。

 

 

そんな彼のドビュッシーやバッハ、ぜひ聴きに行きたいのだが、残念なことに本日は用事があって間に合いそうにない。

行ける方には、ぜひお勧めしたいコンサートである。

 

 


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