今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
先日のミュンヘンでのARD国際音楽コンクールのピアノ部門で第2位を獲得したドイツのピアニスト、ファビアン・ミュラー(Fabian Müller)。
2次予選やファイナルでの彼の演奏に、私はすっかり魅了されてしまった。
彼はすでにCDデビューしているようであり、聴いてみた。
● OUT OF DOORS
ラヴェル:「鏡」
バルトーク:「戸外にて」
メシアン:鳥のカタログ より 第8曲 姫告天子
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番「田園」
ピアノ:ファビアン・ミュラー
これは、細部まできわめて精密に工夫されコントロールされた、大変素晴らしい演奏である。
いずれの曲も完成度が高い。
音の響きや音色に対する感性も鋭敏な印象である。
期待に違わぬ出来であった。
これからも色々な曲を録音していってほしいものである。
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