劇団四季 「ウェストサイド物語」
【日時】
2016年7月23日(土) 13時開演
【会場】
京都劇場
劇団四季を観るのは、実はこれが初めての機会である。
ウェストサイドストーリーは大好きなミュージカルで、映画版のDVDを持っている。
ただ、それを何度も観すぎたためか、今回の公演は残念ながら存分には楽しめなかった。
当然のことなのだが、公演は日本語なのである。
セリフもさることながら、特に歌の部分!
日本語だと、歌のカッコよさや味わいが半減してしまう印象をもった。
単に英語版に慣れてしまっていただけなのだろうか…?
さすがに「トゥナーイト」が「今夜ー」に訳されて歌われてはいなかったのには、ほっとした。
オペラのように、原語上演(字幕付き)が一般的にならないものだろうか?
ただ、問題はそれだけではなかった。
演技が、何となく不自然というか、人工的な感じがしたのである。
大きな会場で、声を張り上げなくてはならないので、仕方ないのかもしれないが。
ストーリーに惹きこまれ感動するというよりは、「劇団四季ってこんな感じなのかー」と冷静に観てしまった。
これなら、先日観た劇団プラネットカンパニーの演技のほうが自然で素直に感動できた。
もちろん、素人判断の勝手な意見なのだが。
最後の終幕後のカーテンコールも、みんなで一斉にするワンパターンなお辞儀の繰り返しで、やはり人工的な感じ。
何となく、人間味に欠けるというか、もっと自由にふるまっても良いような気がしたのだが…。
つい否定的なことばかり書いてしまったが、声は良く通るし、歌も踊りもうまいし、さすがプロと感じさせる点も多かったことは書き添えておきたい。