新日本フィルハーモニー交響楽団 第91回 多摩定期演奏会 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

そういえば新日本フィルのコンサートにこの前行ったのだが、書くのを忘れていたので少しだけ書いておく。

6月21日の新日本フィルの多摩定期(@パルテノン多摩)。

指揮は秋山 和慶、ピアノは三輪 郁。


曲はストラヴィンスキーの「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」で、オール・ストラヴィンスキー。

火の鳥は、まぁまぁよかった。

ピアノがチェレスタだったらなおよかったのだが(1919年版ではピアノだとかいうこと?)。


ペトルーシュカは、今一つだった。

もっと躍動感が欲しい。テンポがやや遅めだし、ところどころにタメもあって、不要に感じた。

ピアノもあまりうまくなかった。

全体的にもっさりした印象になってしまったが、きっと難しい曲なのだろう。

普段ブーレーズ/ニューヨーク・フィル盤を普通のように聴いていたのだが、やはりかなりの名盤だったということなのだろう(終演後にこれを聴き直してやはり素晴らしいと思った)。

なお、1947年版だったためだろう、ところどころ新鮮な響きがした(特に冒頭)。

ペトルーシュカの死と亡霊もなかった。

やはり聴きなれた1911年版が好きである。


春の祭典は、一番よかった。

メインプロだからか、表現が最も堂に入っていた。

けっこうなテンポでどんどん盛り上がり、アンサンブルは大きく崩れることなく終演を迎えた。

生で聴くのは初めてでもあったし、聴きごたえがあった。


アンコールは、どうだったかな、確かなかったように思うのだが。




新日本フィルハーモニー交響楽団 第91回 多摩定期演奏会


6月21日(日)15:00開演

会場:パルテノン多摩


■プログラム
ストラヴィンスキー作曲 バレエ組曲『火の鳥』(1919版)
ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽『ペトルーシュカ』 *
ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽『春の祭典』


■出演者
指揮:秋山 和慶
ピアノ:三輪 郁 *