春先から勤務先の本店移転の手続き業務でいろいろと悩んだり詰められたリ泣いたりといっぱいいっぱいの日々を過ごしていました。
理不尽だ、納得いかない、会社に行きたくない、あの席に座りたくないと思いながら出社していました。
昼休憩中に社内にいるのがいやで、食欲がないので飲食店にも入りたくなく、2月の寒風吹きさらしのベンチでおにぎり食べていました。ずっと風邪を引いていました。
仕事にやりがいがなくなりました。今もありません。なぜこの仕事をしているのだろうと思います。自分の仕事が何なのか分かりません。私の仕事ってもともと何だったのだろう。
他人がやりたくない面倒くさい雑務が私に回されてきていて、ここはまるでごみためのような気がします。この空虚感はもはや単純なフィードバックでは満たされないのだろうと思います。
気が付けば趣味らしい趣味もなく、やりたいこともない自分がいます。平日は帰宅してごろごろしているだけ。休日も寝ているだけ。読書も全く進まない。休日に家にいると食べ続けて後悔してしまうので強制的に予定を作って出かけたりもするけれど、むなしいです。
『告白』 湊かなえ
以前某女性作家作品で本当にがっかりしたこと、かなりがっかりそこそこがっかりしたことがあるので、女性作家の開拓に前向きではないのですが、なんとなく目に入ったので手に取ってみました。
語り口調がすっきりしていて、展開も早く、のめりこみました。こういう簡潔な文章に憧れます。
人間って皮で包んで隠しているけれど、本性なんてこんなものなのだろうなと思います。簡単に落ちたりぶれたりする。ある意味みんな素直で、やりたいことをやっている。羨ましいなと思いました。
『最後の記憶』 綾辻行人
作者初のホラーらしいけれど、なんだかもうずっとこんな綾辻ホラーを読んできたような気がする。でもヒロインはもう少し絡んでくれると良かったかなあと思います。綾辻行人は作風がぶれないですよね。そこがとても好きです。暗黒館は賛否両論のようですが、綾辻行人らしくてとても好き。たしかに本格推理小説なのかと問われると悩ましいですが、では巷にあふれる『本格推理小説』は本当に本格なのでしょうか。私が求めているのは推理小説ではなく、探偵小説なのだろうなと思うことがよくあります。
『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン
小説疲れで、映画の補完に読んでみました。構成がしっかりしていて、フィクションによくある世界観や背景の強制がなく、描写がうまいと思います。推理小説であればトリックとしては簡単なものですが、解に至るまでの伏線や説明に筋道を立てて余計なところは省いてあるので、とても面白く読めました。
『螢』 麻耶雄嵩
最後の「慌てて押し入れに突っ込んで片付け終了」感がすごくてすっきりしません。
トリックとしては非常に分かりやすいものが1つ、伏線がいまいち弱いと感じるものが1つ。今の時代このような扱いをされることは珍しいことではないです。伏線が絡むので背景がうまく見えず、説得力が薄くなっています。
またせっかくのクローズドサークルなのに、登場人物一覧の中だけで終結できていないことは私にとって非常に致命的でした。
『神様ゲーム』 麻耶雄嵩
私が小学生のころはこんな冷静で客観的で幼い子供は周囲にいなかったと思う。
謎解きが残念です。推理小説なら読者を納得させる真相があるべきで、「あれはどういうことだったの?」みたいに想像が膨らむわけでもないし、明後日の方向にボールなのかなにかよく分からないものを投げられてあとはご勝手にと言われたようで、ああそうなんだ……と終わってしまいました。