こんにちは。

お読みいただきありがとうございます。

 

表題のとおり、あと3日で『孤狼の血 LEVEL2』が封切られます。全国各地の方言で拭き替えた東映公式の予告編がYouTubeで公開されています。これがなかなか面白く、方言が違うと同じシーンなのに印象が変わります。たとえば大分弁はこれ↓です。

 

 

7月20日に催された先行上映会『孤狼祭』に行ってきたことは書きましたが、その後にKindle版のノベライズ本を読みました。脚本を基にしたノベライズなのだから当然ですが、映画に忠実でネタバレ120%の内容です。1回観ただけではわからなかった部分も読み解けました。原作のような読みごたえは期待できないものの、これはこれでアリだと感じました。

 

既に前売り券も買ってあるのですが、首都圏は緊急事態宣言下のためどの映画館も21時までに上映が終わるスケジュールのようです。本編が139分あり、予告編のことも考えると遅くとも18:30には開演されているわけで、勤め人の身にはなかなか難しい時間です。人流を抑えるという目的なら分散させたほうがいいような気がするのですが。

 

さて、誠にお恥ずかしい話なのですが、オッサンの私は俳優さんを含む芸能人全般にとても疎いのです。○○のCMで見たことがある!といった程度の認識のことがほとんどで、たとえば今回チンタの姉の真緒を演じている西野七瀬さんだと、そもそも乃木坂なんとかは存じ上げず、当然そのグループでのご活躍がわかるわけもなく、新人の女優さんなのかと勘違いしておりました。孤狼祭のインタビューでケンドーコバヤシさんに「アイドル時代の…」と振られたとき、元アイドルの人なのか!と思ったぐらいです(失礼)。

 

鈴木亮平さんも例外ではなく、以前大河ドラマで西郷隆盛を演じていたとか、東京MERで救急救命医の役で出ているのをちらっと観たとか、私の認識はその程度でした。今作の前評判で、とてつもなく凶悪な上林という人物を演じているとは聞いていましたが、思い入れがまったくなかったので安心して観ることができたはずなのです。ところがですよ、鈴木亮平さん演じる上林がマジで怖い。映画の中の作りごとで演技とわかっていてもとにかく怖い。いい年をしたオッサンの私がトラウマレベルの怖さで、

 

鈴木亮平 = 上林

 

という図式が完全に刷り込まれてしまいました。

 

一方、劇場公開を控えたこの1ヵ月、出演されている役者の方々の露出が増えていて、自ずと注目してしまうのですが、どうしても鈴木亮平さんだけは素直に見ることができません。なんだかんだいっても上林だろ?と。先日も『ナニコレ珍百景』にゲスト出演されていて、とても感じのいい笑顔を振りまいて楽しそうに話していらっしゃるのですが、今にも「そんな目でワシを見るなやぁ!」と言い出すんじゃないかと……。

 

孤狼祭で1回目を観た感想として、全体的に広島弁が物足りないと書きました。今作の柱はいうまでもなく日岡と上林ですが、前作の大上と違って上林の広島弁にはコテコテ感や暑苦しさがなく、観終わったときに物足りなさがあったのです。正確にいうと方言としての広島弁はいいのですが、ジェットコースターのように乱高下する特有の抑揚があまり感じられないのです。その後にノベライズ本を読んだりしているうちに、人間味あふれるガミさんとの対比で上林が演出されているのではないかと感じるようになりました。上林という人物は人間味もクソもなく、まるでゴルゴ13のようにためらいなく相手を惨殺する怖さがあり、コテコテに訛らせない狙いはここにあったのかな、と。もっとも映画の中では上林の生い立ちに触れ、人間「上林」の人格形成に迫る描写もあるんですけれどね。

 

さてと、いつ観に行こうかなあ。