こんにちは。支援者サービス担当の大森です。
最後のインドプロジェクト訪問記その6をお届けします。
さて、私は、次にホワイトフィールド地区にあるもう1つのセンターを訪れました。
さきほどのセンターよりは小ぶり。教室と炊事場が1つずつ。
子どもたちは壁際に座り、何組かが次々と中央に出て歌や踊りを披露してくれました。
このセンターも受益者の集落の中にあります。
ここでは屋根の上に種をまいて野菜栽培をしている世帯が。
スジャータが、あどけない笑顔の女の子が立つ家に来ました。奥では赤ちゃんがお昼寝。
「彼女は16歳で子どもが3歳。」13歳の時に彼女が生んだ男の子でした。
父親は仕事中、30歳とのこと。
ムドゥマライでの合宿会議で、歌でも歌おうかと言う話になり、女性陣と男性陣で1曲ずつ歌いました。
そこで女性陣が歌った歌が、“女性に生まれて悲しい、早く結婚させられ、ダウリー(結婚持参金)が少なく嫁ぎ先では冷たくされ...”という内容の歌でした。そして、今日、子どもたちが歌ってくれた歌の1つもこの歌でした。
合宿中では、ダウリーが少ないせいで起きる殺人事件(夫の家族が、嫁を殺して再婚して新たにダウリーをもらう。警察は何もしない!)の話なども聞きました。
スジャータが「女性には自由がない。女親、ましてや当人は何もできない。男親だけが相手を決められる。」と顔をしかめて話していました。
最後にセンターで、ランチのおすそ分け。これがおいしい!カレーではなくインド風チャーハン。あっさり味。
ランチ中も先生は子どもたちがお行儀よく食べているか監視しています。小さな子でも器用に右手だけで。
私も右手でほおばりながら、改めてセンターを見回すと、ヨガのポーズの紹介や歴代のインド偉人リスト、数字、英単語その他たくさんのポスターで埋め尽くされ、これは今となっては見慣れた光景でした。
でも。ここの大人たちには何の事かきっとわかりません。字が読めないからです。絵で想像するしかないのです。看板の「Good Neighbors India」も説明がなければわからないでしょう。
「だから、何回もセミナーを開き、何度も訪問して、記憶してもらうのよ。だって文書が無意味なんだから。それと彼らの言語が話せないとね。」とチクジャラのプロジェクトマネージャー、ミーナが言っていました。
センターを出発するときは、たくさんの子どもたちが満面の笑顔で手を振ってくれました。
バンガロール最後の夜は、事務局長Anさん行きつけの韓国料理店にご招待。「日本に行ったらおいしいラーメンを毎日食べたい!」
今回はインドでしたが、グッドネーバーズの他の国でも現場では、同じような光景が繰り広げられています。インドネシアのムラボ、バングラデシュのドハール。。。。。チャドのパシャアテレ....
想像を絶する格差の中で今できる事を丁寧に続けていく毎日です。
このインド道中日記で、読んでくださった方々にとってわずかでも現地が近くに感じていただけたら幸いです。
長い出張記にお付き合いいただきどうもありがとうございました。m(_ _ )m