【エチオピア】エチオピアの文化・おもてなし ~コーヒーセレモニー~
こんにちは。
海外事業部の前田です。
グッドネーバーズ・ジャパンの多くの事業では、現地に日本人スタッフが駐在し、日本の本部からも定期的にスタッフが現地に出張をして事業の管理を行っています。
私も2023年3月、エチオピアにモニタリングのための出張に行ってきました。
事業地である山間の村を、駐在員や現地人スタッフと一緒に訪れました。
この学校は、国内で起きた紛争の影響で、教材が壊れたり、なくなったりしています。
現在グッドネーバーズ・ジャパンでは、この学校で顕微鏡や実験道具などの教材の配付を行なっています。
今回学校を訪れると、先生たちが歓迎の気持ちを込めてエチオピアの特別な行事を開いてくれました。
今回は、そのエチオピアのおもてなし文化、「コーヒーセレモニー」について動画でお届けします。
農業を主要産業とするエチオピアでは、コーヒーの生産がとても盛んにおこなわれています。
エチオピアのコーヒー豆生産量はブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシアに次いで世界第5位であり、約6人に1人国民がコーヒー産業に従事しているとも報告されています。
コーヒーがとても身近にあるエチオピア。ここで行われるのが、ゲストをコーヒーでおもてなしする、「コーヒーセレモニー」です。
エチオピアではカリオモンとも呼ばれるそうで、日本の茶道のように、ゲストに敬意や感謝の気持ちを示す伝統的な文化です。
主に女性が執り行う犠式で、今回もエチオピアの伝統的なストール、ガビを身に着けた女性がセレモニーを進めてくれました。
コーヒーセレモニーは、生豆を水で洗うことから始まります。
きれいになった豆を焙煎し、粉状にした後コーヒーが淹れられます。
コーヒーは3杯淹れるのが作法とされており、最初の1杯は「健康のため」、2杯目は「愛のため」、3杯目は「祝福のため」とされています。
参加者は豆やパン、ポップコーンをつまみ、会話を楽しみながら、3杯のコーヒーをじっくりと味わいます。
私たちもパンやポップコーンを頂きながら、現地の方から紛争のお話を伺ったり、学校での授業の状況や事業についてお話をしたりしました。
コーヒーは日本で飲むものよりも濃く、エスプレッソのようでした。
香りは強く、味わいも深くて、とても美味しかったです。
振舞われたポップコーン(左)と淹れたてのコーヒー(右)
エチオピアの人々は、いつも私たちを温かく迎え入れてくれます。
そんなエチオピアでは、現在も国内各地で紛争や干ばつの影響を受けた人道危機が続いており、食糧をはじめとするさまざまな分野での支援が必要です。
引き続きご支援をよろしくお願い致します。
こちらで「命をつなぐ支援」募金を受け付けています