【大槌町】皆が安心して暮らせる仮設住宅に・・・ | グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

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グッドネーバーズ・ジャパンは大槌町仮設住宅地域において、住民の安全を守るために「ガードレール設置プロジェクト」を開始しました。




大槌町仮設住宅のいま


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         <写真①>


 


この写真は、大槌町の内陸部、「袰岩(ほろいわ)」という地域です。奥に見える白い建物が仮設住宅。この地域には2つの仮設住宅団地があり、合わせて108戸の仮設住宅があります。




ご覧の通り、圃場、そして山に囲まれています。


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         <写真②>




そして上の写真に写っている道がこの仮設住宅群と国道を結ぶ道路です。




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         <写真③>




写真①へ、そしてその奥の仮設住宅へと続きます。仮設住宅群へ出入りするには、この細い道が使わなければなりません。車両がこの道を使うのはもちろんですが、歩行者や自転車も同じ道を使います。




しかし、もとは農道としてしか使われていなかった砂や砂利の道を応急的に舗装しただけの道路なので、状態は良いとは言えません。道幅は非常に狭く、車一台がようやく通れる程です。また写真③のように両脇に段差がある部分は、脱輪の危険性があります。段差は大きい所で1mを超えます。




このような状態にもかかわらず、ガードレールの設置工事は行われていません。写真③のようにガードレールが全くない所もあれば、写真②のように一部しか設置されていない所もあります。いずれも十分ではなく、事故の危険性をはらんでいます。




車でここを通る人は右左折をする度に、もちろん普通に走行する時にも事故が起きないかと不安を抱いています。対向車との擦れ違いはできません。対向車が来た場合は、一本道をひたすらバックをしなければいけません。夜間など暗い時間帯の運転なら尚更です。外灯はありません。また、歩行者にとっても通行するには不安な道です。特に高齢者は転倒の危険があります。




ここから町役場まではおよそ6㎞、仮設商店街まではおよそ5㎞。バスは一日5本程度しか運行していません。仮設住宅住民にとって、車での移動は日常生活に欠かせません。そのため、仮設住宅への入居が完了して以来、この道路を毎日多くの車が行き交うようになりました。




大槌町には現在、2000戸以上の仮設住宅が約50の地域に配置されていますが、その多くが写真の袰岩地域と同様の課題を抱えています。ガードレールが全く設置されていない部分も多数あります。


仮設住宅建設に当たっては、再度大きな津波が来ても浸水しないような場所を建設地として選ぶ必要があるため、必然的に内陸寄りの山奥の地域(以前は畑、田んぼ、山ばかりだった場所)に仮設住宅の多くが配置されたのです。




袰岩地域はもちろんのこと、各地域の住民から「一刻も早くガードレールを設置してほしい」という声が上がっています。この切実な要望に応えるために、私達はガードレール設置プロジェクトの実施を決めました。皆様からご寄付を募り、設置工事を行います。




※必要最低額が集まり次第、設置工事を開始します。大槌町内の仮設住宅地域の中でも、大槌町役場と協議の上、危険度が高いと判断した場所から優先して工事を行います。現時点での最優先箇所がこのブログ記事で紹介している袰岩地域ですが、変更の可能性があります。







「ガードレールを設置するのは行政の仕事ではないの?」


という疑問をお持ちになる方が多数いらっしゃると思います。もちろん、本来は行政の役目に分類される事業です。実際に、住民の強い要望を受けた大槌町役場はガードレール設置に向けて動いており、資金調達の努力をしています。しかし、必要とされている場所全てにガードレールを設置するための資金は用意できておらず、限られた財源から今すぐに必要額を捻出することはできません。将来的には何とか工面できるかもしれませんが、それにはまだまだ時間が掛かります。一方、住民の要望にもある通り現場では一刻も早い対策が求められています。「助け」が必要なのです。




「仮設住宅は一時的なものだから工事は必要ないのでは?」


と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、仮設住宅は一時的な、仮の住居です。しかし、町の復興と自分や家族の生活再建に向けて懸命に生きる人達にとって、仮の住居で過ごす「たったの数年間」はとても重要な期間なのです。


仮設住宅を出るのは、一般的に2~3年後と言われますが、それ以上の期間を要する人も多数いると予想されます。阪神淡路大震災時は、全ての住民が仮設を出るまでに5年かかったという例もあります。


仮設住宅地域に安心・安全な生活環境を提供することは、被災者を支え復興を後押しするために必要なことだと私達は考えています。




大槌町の厳しい冬は、まだまだ続きます。そして又来年も、再来年もやってきます。道路の凍結で、事故の危険性はますます高くなります。3月11日の津波で助かった命が交通事故で失われるという事態は絶対に避けなければなりません。


皆様のご協力が必要です。温かいご支援をお待ちしております。




プロジェクトの詳細はグッドネーバーズ・ジャパンのホームページでご覧いただけます。また、進捗状況はブログやホームページにて随時報告させて頂きます。




ガードレール設置プロジェクト⇒詳しくはこちら