大槌町便り2 | グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

~こころを守る。身体を守る。~ 
グッドネーバーズは、日本国内を含む世界40カ国以上で子ども支援、開発、緊急支援活動に取り組む国際NGOです。

5月17日

報告者 神谷


大槌町で心に残っているシーンです。


1桜木町ボランティアセンターの前の桜桜は、GW直前に満開となりました。風もあり、まさに外は「桜吹雪」。
青空の下の桜吹雪の奇麗さに、外に出て見とれていると、普段から顔見知りのおじちゃんが隣に。この方は、家 が全壊し避難所暮らしを続けています。


おじちゃんが、ぽつんと呟きます。
「奇麗だろ…でも、だれも桜が咲いてる事に気づかねーんだよな。今はまだ、みんな、下ばっかり向いてるから。」


来春、満開の桜に気づく人が一人でも多くあるように。


それが、私の行動指針になりそうです。

グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

桜木町ボランティアセンター前。満開の桜。


2 ある夕方、大槌町内のある避難所に立ち寄りました。ちょうど物資を配給している最中です。

物資を貰って、テントから出てくる人の流れを何気なく見つめていると、ある50代くらいの男性が出てきました。

何処にでも居る、普通の50代くらいの方です。疲れた感じで足を運びつつ、配給物資の入っている袋の中身を探っています。

と、突然足を止め、袋の中から配給されたイチゴのパックを取り出し、おもむろにイチゴにかぶりつきました。無我夢中といった感じです。
その様子は、お腹が減っているというよりも、「新鮮な物」を食べたくてしょうが なかった要求の現れのようです。


普段なら、中高生の食べ歩きに眉をひそめているであろう年代の方が、外で歩きながら夢中でイチゴにかぶりつ いている姿は私の心に波紋を呼び起こしました。


あの方が、自分の家の居間で、座って、洗ったイチゴを食べら れる「普通の日」はいつ来るのか。そういう「日常」が取り戻されるまで、復興へのチャレンジは続きます。


3大槌町のボランティアセンターには、もともと大槌町の社会福祉協議会で働いていた方々が何人かいらっしゃ います。そのほとんどの人が自ら被災しており、避難所暮らしや車の中で寝泊まりされてる方もいますが、普 段、冗談を言いあい、笑い合って仕事をしている時には、まったくそんな素振りは感じられません。


ある時、そ の内の1人が、そっと「ボランティア要請書」を持ってきました。見ると、「依頼者」の欄に彼の名前が。

「俺の実家なんだけど…」。


大槌町ボランティアセンター立ち上げ時から関わっている彼。その彼が、一ヶ月以上も、他の被災者の方々の為に働きつつ、自分の家の泥かきはお願いしていなかった事実に今更ながら気づかされます。

ぱっと見、ちょっと軽い感じの茶髪の20代の彼ですが、今は、大槌町復興には欠かせない存在となっています。そして、こんな事があるからこそ、ますます大槌町の人の為に頑張ろうと思います。


グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

何があっても、明るく、笑顔で!!!桜木町ボランティアセンターの基本です。