本日はバイトは休みだ。
「ついこの間、バイト初日って書いてなかったっけ?」とお思いの皆様、仰る通り。
私も“もう少し仕事に慣れたいわ〜”と思ったが「当初に決めた君の休勤日なので」の一言で華麗にスルー。
さすがはお役所、猫の手も借りたい3月と人を雇っておきながら、この冷静沈着ぶりは見事だ。
その隙に私は4月からのバイト獲得を目指し、今日の午後、面接を受ける。
実はここ数ヶ月、応募や登録でかなりチマチマ動いている。バイトもあれば就活もある。臆面もなく出版社知人に差し入れと称してライター仕事の御用聞きも欠かさない。
今の官公庁バイトも実は落ちた就活で知りあいになった人が紹介してくれたものだ。誠に人の縁(えにし)は奥深い。
用事を詰め込んでパンクし、周囲にご迷惑をかけた会社員〜フリーランス初期時代の痛い記憶があるので、外出の案件は1日1つに留めているし、どこにも行かないお家パラダイスなども要所でキープしつつの活動だが………
仕事探しは、おもしろい。
受かろうが落ちようが、登録したのに全然お声がかからかなろうが
「仕事を探してるんです」の一言で、何処も簡単に内部の門扉を開けてしまう事実が、私は楽しくてたまらない。
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【エキストラ登録のひとつ】
芸能事務所とは名ばかりの雑居ビルの一室で登録書類を書く私の耳に、パーテーションの向こうで20代女性が養成所への入所を勧められる様子が丸聞こえ。
レッスン料が年25万円がいかに安いかを力説されていた。確かに高い方ではないが「芸能界願望がマジなら、ここはやめとけ!」とテレパシーで祈った。本当に見込みがある人材で力のある事務所なら、養成レッスンごときで万単位の金は取らない。
【イベントサポートのバイト】
説明会で、真新しい区民センターの大会議室へ集められてみれば、女社長に自分の波乱万丈の半生を45分間語られた。
書類記入は残りの15分で終わった。社長は1970年代に活躍したそこそこ有名な女優だった。内容はクドかったけどやはり上手で、一人芝居ミニシアターに来たと思えば儲けた気分だった。
【企画展示イベント短期バイト】
履歴書提出を兼ねた面接という名目で、裏門から会議室に案内された某博物館。廊下の隅に置かれた、展示品であろう厳重な梱包物の横を、関係も権利も責任能力もない私が通るという怖さが新鮮だった。
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だからといって冷やかしや中途半端な気持ちで受けているわけではない。どこもかしこも「受かったら嬉しいなあ」と心から真摯に臨んでいる。受かった先のことを夜な夜な夢に見ることもあるくらいだ。
しかし申し訳ないことに、もうあまり自分の心身を傷めたくないので、受かったとしても条件がソコソコ良いところばかり応募している。
アラフィフ女性で資格もないなら、いくら年齢不問とはいえサクラ散る率90%も妥当だろう。
交通費の出費はちと痛いが、動かなければ残り10%にも出会えない。
その上、様々な噺のネタが手に入るのだ。これを一石二鳥と呼ばずして何としよう。
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相応のギャラが出るライター仕事はそれこそ御用聞きと運とタイミングが全てを左右する。バイトより賭け事めいた確率だ。
自分の本職はそれだと認じているし、生きている限り関わるジャンルだと思っている。
だが当座の金は必要だ。何しろライター仕事のギャラは雑誌など成果物が完成してから2ヶ月後にしか入ってこない。
現在ライターの仕事があれば、基本はそれ1本のためにスケジューリングして、バイトは1日稼働のものしか入れない。
ちなみに直近のライター仕事は無事に印刷も終わって見本誌が手元に来た。
だが残念ながら次のライター仕事の予定はなく、バイトと応募の合間を縫って御用聞き中が今現在。
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まずは体と心のコンディション第一。
そして「起きたことにいちいちビビらない」(以前に書いた修道院風ポリシー)。
そりゃあ面接まで行って落ちたり、御用聞きに行っても数ヶ月仕事が来なければションボリする。タバコをふかしながら、けっこう黄昏れる。
でもだからって
人生全体にいちいちビビらない。
思うぞんぶん黄昏モードを堪能したら、
デパスを口に放り込んで「次」に行こう。
全てが無駄だったかどうかわかるのは
私の人生が終わった時だけだ。