先日外出した昼間、大して疲れもないのに気絶しそうなほど眠いことがあった。
すわ、鬱の症状に変化があったか?それとも今ちょっと気にしている機能性低血糖の疑いが本物だったか?と慌てた。
芋を数個放り込んだ鉄の大鍋をゴゥンゴゥン振り鳴らすような、眠気パニック状態と戦い、やっとのことで家に戻ると何故かもう眠くない。
一体、何が起こったのだろう?
その疑問は就寝前に解明した。
夜服用の睡眠導入薬がきっちり一つずつ減っていたのだ。
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朝は安定剤のデパスと目や肩の血行を良くするサプリ
が決められたメディカルメニューなのに、12星座占いテレビにでも気をとられていたのだろう、手が勝手に訓練された作業士のように睡眠導入剤も用意していたらしい。
これに近いことは過去何度かあった。
逆に数日眠りづらいと思ったら、その時試していた整腸剤の白粒に紛れて、肝心の薬を飲んでない夜もあった。
心療内科で何がしかの薬をもらうようになってから7〜8年、あまりの慣れに考え事をしながらでも薬箱から薬を用意できるようになった。しかし、その結果がこの体たらくである。
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まったく睡眠導入剤も効いて欲しい夜には「お手上げで〜す」とばかりに効能を放棄するくせに、こういう時ばかりしっかりと仕事をしてくれやがる。
たまたま届け物をするという用事の日だったから良いものの、これが大事な打ち合わせや、データ管理の仕事中だったらと思うとゾッとする。
眠れないのも相当苦しいが、眠気大魔王と緋村剣心ばりのチャンバラを続ける数時間も結構生命力を削る。さすが人類三大欲望のひとつ「睡眠欲」、どちらに転んでも威力は絶大だ。
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「無意識の」「つい」「うっかり」なんてアホ行動の源泉は、私の遺伝子情報に刻まれているのだろう。
母も給食費と塾の月謝袋を取り違えることなどしょっちゅうだったし、また何度それが起きても「確認する」が身につかなかった娘の私も大概である。
「今、ここに起きていることに集中する」とは僭越ながらアドラー先生の論説の超訳のひとつだが、確かにそれは、本当に大事だ。
それを徹底できるだけで「どうして私はこんなに駄目な人間なんだ」と天を仰ぐ率がかなり減るだろう。
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だから電車から降りたら、とにかく手足を交互に動かすことに集中してバイトへ向かおう。あれも美しく健康的にやろうとすると意外と全身に気を配る必要のある作業だ。
今朝の薬は指差し確認までしたので間違いない。昨晩はよく眠れた。朝食もしっかり食べた。心の調子も悪くない。
毎日が天下一武道会。そのてっぺんをとる(つつがなくバイトが終わる)ことだけに心を注入しよう。
某・龍玉物語の孫悟空だって、そこから先のことはさして考えていなかったに違いない。
毎日が天下一武道会。
間も無く今日の第1試合が始まる。