【サイパンのマーケティング市場①】
北マリアナ連邦領内における生産業はゼロに等しく、サイパンに流通する物資の9割は海外からの輸入品です。
また工業生産を行なっていないサイパンでは、専門分野のメカニックやメンテナンスが少ないため、フィリピンなど外国からのメカニックやメンテナンス、大工など専門職のスタッフを雇用しています。
彼らはとても器用に修理などをこなしますが、日本人の感覚からすると満足のいく仕上がりなどは望めないレベルが大半です。
▼日本製
諸外国でもそうですが、サイパンでも日本製は絶対的に信頼されており、日本製を持つ事は一種のステイタスです。
これは、車(ダントツ人気はトヨタ)、家電、エアコン、工業製品、釣具など全て分野の商品で共通しています。
▼専門技術者
サイパンでは、信頼の日本ブランドを高額な値段で購入しても、それを維持するのに必要な専門技術者が少ないのです。
車やボートなどのエンジン、自家発電装置などの設備は維持するために専門の修理や点検が必要ですが、需要に供給が追いついていない現状があります。
お客さんのニーズに応えられる、高い技術を持つ日本人の職人や技術者はとても評判が良く、少々割高でも品質が保てることから日本製と同じく信頼されています。
【需要が見込める業種】
▼空調業
亜熱帯気候のため、商用、家庭用を問わず生活必需品ですので一年中需要があります。
▼設備点検工事業
サイパンは電気供給に問題があるので、停電が発生することがあります。
レストラン、銀行、ホテル、アパートなどではジェネレーターを設置して停電対策をしています。
▼中古車販売
左ハンドルのバン・小型トラック・セダンの需要が特にあります。価格帯的には小売価格$5,000~$6,000が売れ筋です。輸入関税は約5%ですので、現在中近東・アジア方面に中古車を輸出されている業者の方には、一考される価値があります。その他、例として建設関連業、内装業、車修理業やカーパーツ販売等
▼英語によるコールセンター
時給が$4.55(2010年6月現在)と低いので、人件費ウェイトが高い英語によるコールセンターの運営維持に注目されています。
現在も海外から数社の設立計画があります。
▼インフラ関係
未だ決定ではありませんが、米軍基地移転計画に伴い、US本土・グアムからインフラに関係する企業進出が始まったばかりです。
特に電力に関しては、北マリアナ政府が運営する電力・水道会社の供給量と質に不安があり、今後民営化を含め検討要因となっています。
▼これらの業種を行なうには
まず、その道のプロであることが絶対条件です。
その業種に必要なノウハウを熟知しているプロなら、どんな状況でも対処が可能であり、お客の期待に応えられます。
扱う業種の日本製商品の仕入先が必要であり、欲を言えば日本製の中古商品はとても人気があります。
もし、自分が直接現場の指揮を取らない場合は、最低1人の日本人技術者が必要です。
他の従業員は外国人で構いませんが、彼らに本当の技術を教えられるのは日本人技術者の他にいません。
【進出が期待される分野】
▼環境エネルギー
ソーラー発電、風力発電システム先にも説明しましたが、サイパンの電気事情は問題があり電気代も値上がりしています。
高騰する燃料、ジェネレーター発電に変わる第二のエネルギーとして強力な太陽光線と風は、サイパンの重要な資源になり、更にはビックビジネスになる可能性を秘めています。
▼IT関連
ハードPC専門店は約3社がサイパンで営業しています。
新品のみで中古品、日本語版ハード、ソフトは取り扱っていません。
▼回線
サイパンではケーブルTV、電話会社による高速回線が提供されています。
高速回線で体験できるネットの楽しさや便利さを伝えながら、総合的なIT事業を展開できる市場です。
各種オンライン販売サイト、オンラインカジノ、各種有料サイト、証券先物取引・・・すでに、日本でサイト事業展開している場合でも、税金対策としてサイパンはとてもメリットがあります。
【まとめ】
この島で、いい技術者を持つ会社があれば仕事の需要は必ずあります。
戦略として現地新聞広告などを利用するのも効果的ですが皆が顔見知りのような小さい島ですので、いい技術と真面目な仕事を行なえば評判は口コミで広がります。