先日のバルセロナ対デポルティーボとセルタ対レアル・マドリーの両試合を見て、ガリシア勢が何故ここまで衰退し、調子を上げられないのかを分析します。
デポルは、現地観戦にて思ったこと。セルタは、テレビ放映を見ての分析になります。
[デポルティーボ]
数年前も栄光もむなしく今は、古豪の面影すら消えたデポル。
彼らの不調の裏には、ポルトガル人代理人であるジョルジュ・メンデスのクライアントの大量加入によるクラブのポルトガル化。
そして、クラブ消滅の危機に陥るほどの財政難といったネガティブな要素がいくつもある。

ジョルジュ・メンデス。
ポルトガル人がスタメンに多く連なっていることが直接的な不調の起因になっているとは言い難いが、在籍するスペイン人たちへの不満となっているのは事実。
これら試合や練習外での問題がモチベーション低下に繋がっているのだろう。
では、試合の面ではどうなのか。
バルサとの一戦を切り取ってみただけでもいくつもの問題点が見て取れた。
まずは、DF人の連携不足。
若手とベテランの守備意識に差があり、相手に対してプレスをかけているマヌエル・パブロと出来るだけDFラインを保つようにと待ちの姿勢を決めるアイタミ。
この二人の間をビジャが何度も往復してボールを引き出すため、右サイドはガタガタに。

大ベテランで主将のマヌエル・パブロ。良き時代も降格も味わってます。
状況打開のためには、後ろからのコーチングが必須であるが、19歳のパブロ・インスーアには荷が重かった。
そして、中盤の2枚の運動量の少なさには非常にがっかり。
アギラールは、中途半端なポジショニングを取り、ボールを奪う際には相手の足まで刈る始末。
もう一方のアスンソンは、スペースを消す動きをしていたが.....
結局は、セスクとチアゴの二人からボールを一度も奪うことができていなかった。
そのため、中盤でのカットからの攻撃の展開というものは見られず。
サイドからブルーノ・ガマとピッツィが、バカの一つ覚えのようなドリブルで仕掛ける単調な攻撃に終始終わっていた。

ピッツィ。バレンシアも彼の突破力には、手を焼きました。

ブルーノ・ガマ。両サイドをハイレベルでこなすドリブラー。サイドでタメを作れる技術は貴重。
唯一の希望は、この二人が何度か見せた想像力と突破力くらいのものだろう。
正直、残留は難しいでしょう。
明日は、セルタについて!