Gran sorpresa! | ≪バレンシアのサッカーを追え!≫

≪バレンシアのサッカーを追え!≫

シーズン終盤、残り2試合。
レアル・ソシエダとついに同勝ち点に!
ホーム最終戦の勝利を目指せ!Amunt Valencia!


“Valencia C.F.”の情報、試合考察、
選手のコメントを現地より記事としてお伝えします。(残り8日。)


日本の勝利を祝して一言。
Felicidades!!!

今日のこのスペインとの一戦を見て、一番注目したのは守備組織。
彼らの動き方のモデルは、どこから来たものなのか是非とも知りたい。

というのも、僕の中で彼らと類似したチームが存在するから。
そのチームがバレンシアに本拠地を置くUDレバンテ。

バレンシアのサッカーを追え!

<レバンテのサッカーの特徴>
・強力なセンターフォワードを据えるカウンターサッカー。
・中盤のボランチ2枚がスペース消すことで、守備組織の形成スタート。
・DFラインを低く保ち、出来るだけ中央にボールを寄せさせる。
・キャプテンが全体を常に統率。

バレンシアのサッカーを追え!
レバンテキャプテンのセルヒオ・バジェステロス。現在36歳

簡単に紹介するとこう言った感じ。

僕の中で本日の試合は、2年前にバルセロナが優勝を、
レバンテが残留に王手を掛けたCiudad de Valenciaでの一戦と重なりました。
この試合は、偶然にも友人のお父さんがレバンテのスポンサー会社で働いていたこともあり
、ただで観戦させて頂いたので印象に残っています。(通常では60ユーロ。)

その際には、FWにフェリペ・カイセド(現ロコモティフ・モスクワ)を置くことで、
相手のDFを牽制し、バルサ相手に主導権を握る試合を見せてくれました。

バレンシアのサッカーを追え!
フェリペ・カイセド。エクアドル代表でもエースです。


結果はカイセドの反転シュートでレバンテが先制したものの、
ケイタがセットプレーで同点にし、1-1のドロー。

当時指揮していたルイス・ガルシア(現ヘタフェ監督)が誇るベストゲーム。
と言えたのではないでしょうか?

まぁそんな試合です。
どんな部分が今日の試合と一致したのか。
言わずもがな。攻撃はFWのカウンター1本、
守備には枚数をかけてDFラインと2列目で大きな壁を作ると言った部分。

正直な所褒められた戦術ではないのかもしれません。
ですが、勝ちは勝ち。価値のあるものになればいいのです。

今日の永井選手をカイセドやコネと言った強力なセンターフォワードと言うには、
些か決定力に難がありましたが、
彼らと同様に相手にとって脅威となる武器を持っていたのは事実。

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現レバンテのエースのコネ。移籍となりそうですが、昨年のインパクトは強烈でした。

バレンシアのサッカーを追え!
解説「Que tiene mucha velocidad!(なんというスピードだ!)」と絶賛。

正直ああ言った国際舞台で、あのレベルのスピードを見るとは思っていませんでした。
スペインに来て以来殆どJリーグとは疎遠になってしまっているので……

クインシー・オウス・アベイエという選手をご存じでしょうか?
パナシナイコスに所属するガーナ代表の選手なのですが、
彼を初めて見た時と同等の衝撃を永井選手の今日のプレーからは受けました。

バレンシアのサッカーを追え!
クインシー。ワールドユースでオランダ代表として、日本と対戦。


あのスピードには、今後も期待です。
チャンスを不意にする力をなんとか得点力に還元できないかなぁ….

さて、DF面での共通点はどこなのか。
僕が一番似ているなと感じたのは、前述通り守備組織の形成の仕方。

ボールを奪われてからの選手たちの動きを簡単に追っていくと。

2列目までの選手がセンターサークル少し後ろまで下がる。
→CB二人を中心に内側に選手たちが密集。
→ボランチ2枚が自陣に入ってきた相手に対して囲むようにプレス。
→パスコースを探しているうちに3枚目が来て奪われる。

とはいえ、相手のボールロストの割合が非常に高かったことも無視できません。
マタやハビ・マルティネスがボールを保持した時に効果的に動けていない選手が多かったですし、何よりスペースを作ろうと走っているマタの動きを誰も感じていない。


バレンシアのサッカーを追え!
バレンシアのサッカーを追え!
バレンシアのサッカーを追え!

ユーロ組3人。上からマタ・ハビ・マルティネス、ジョルディ。



そういった動きの一点張りでは、日本も守り易いですよね。
一連の動きの中で、突破口を開こうとしていたのはジョルディとロドリゴくらいだった気がする。

あとは、日本とレバンテはプレスを掛ける際に相手が自陣に入ってきたらという約束事でもあるのでは?と思うほどに敵陣ではプレスを掛けず。
永井選手がプレスを掛けていたのは、別の話ですが。

そして、扇原選手と山口選手の中盤2枚にも違和感。
なんだか相手を外に誘い込むのではなく、
一度抜かれる振りをしてから体勢を整えて、奪おうとしていたような…..

ちょっと僕自身イマイチわかっていないのですが….笑

と、まぁそう言った印象です。
若干、「バレンシア市にあるレバンテというクラブも注目してください」と言った宣伝でもあるわけです。
でも、きっと皆さんもレバンテのサッカー見たら、一々見比べなくてもいいくらい似たサッカーをしているって思いますよ。

なんだかまた今回も暴走気味に書きましたが、勘弁してください笑
それではまた!Hasta la vista!



バレンシアのサッカーを追え!-image
ツイッターにもアップしましたが、これがスペインの惨状。
オリンピックには興味ないみたいです。