入所二日目で発熱。
まだ職員さんたちに名前も覚えてもらっていないうちに。

自宅で高熱ならすぐ救急車を呼べるが、ここは、施設。
自分の思うようには、行かない。点滴をいれるので明日の朝まで様子を見るように言われた。
とてももどかしい。
父がこんな高熱出すのは、ただ事ではない。
一晩父を置いて帰るなんてできない。
これが自宅なら、一晩つききっりで、父をみることもできるのに。
心配でたまらず、必死で救急搬送してくれるように頼んだ。

いつも父が救急搬送される病院ではなく、こちらの老健の母体の病院に搬送を頼んだ。
ここが父が、いろうにされた大きな分かれ目だった。

いま戻れるなら何度この時に戻りたいと願ったことだろう。
何度も何度もこの病院に搬送を頼んだ自分を責めた。

熱を出したのは、仕方ない。
しかし、いつもの病院に行っていたなら・・・
時空をここに戻し、「◎病院(いろうにしないと確約していた病院)にお願いします」と言い直したい。

しかし、この老健系列の新しく生まれ変わったあの大きな病院に行ってみようと。
いつも救急搬送される病院より、きっと職員の質、志も高いはずと期待していた。

これまでショートを利用していた老健は、隣が父が、それまで救急搬送されていた総合病院だった。
ショートで、高熱をだしてもここなら、病院が、隣だったので、ストレッチャーで、移動するだけ。

しかし、今回入所した老健は、母体の系列病院が離れている。
前持って相談員さんには、もし体調が悪くなった場合のことは、聞いていた。
系列の病院に搬送との事。

しかし、今となっては、ここの病院に搬送してもらった事を、私は、生涯悔やんでも悔やみきれない。

晩年自分に、認知症状がでても、この病院選択を間違ったことで父を可哀想なめに合わせてしまったことは、決して忘れないだろう。
それくらいこの病院で起こった出来事が、過酷だった。