旧赤鼻 鉱山 (志津木) | 鶴嘴さんのブログ

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全国の旧鉱山や旧炭鉱の調査を行っております。

山口県 鉱山調査は、
中央部から海岸線を北部へと向かいます。

萩市から西部に下る。

調査も県外となると資料探しや地権者さん、地元役所などとの話しで時間がかかった。


とりあえず最初は 萩市の三見へ。

三見に到着すると三見から さらに奥へと入って行く。

進んで行くと青長谷という地区に出る。

思い切り海岸、

鉱山といえば 山の奥深い場所というイメージだったので こんな所に鉱山跡があるのか?

と疑ってしまう。

周囲を見渡すとちょうど畑に人影が…

家もないのに こんな所に畑が せっかくなので聞き取り調査も行う。

鉱山の事を聞くと、

「あ~赤鼻 銅山ね」

「ここら辺じゃ そう呼びよったけぇ」


1枚目写真の位置 矢印の所には 無数の坑口が開いているという。

行く事に。



道路から浜辺に下りて 断崖沿いに歩く。

が この日波が高くソッコーで膝まで浸かってしまった…

浜辺を少し歩くと、

なるほど!

手前には、

坑口です。

しかし 完璧に塞がれている。


ここから坑口があるは あるは…

ふさいでいる石とコンクリートが緑色。

アタカマ石というのが理由らしい。

アタカマ石とは、ハロゲン化鉱物の一種で銅を含む一次鉱物が酸化してこうなる。



そして、
今までは石垣の上を歩いていたのですが一段下に下りる。


すると地面がエグれたようになってる所を発見した。

両端を石垣が積んであります、

これは 坑口ですね。

その上には、

ボッコリと穴があいています。

内部は 当たり前ですけど完全に水没してます…

こんな浜辺にあるとすると疎水坑道なのか?



松の茂みを掻き分けると、

坑口。

近くで、

今度は 大きな坑口。

そして この坑口前には、

機械台座らしき遺構があります。

波に浸食されて台座は斜めに傾ている。

台座隣にも、

六角形の台座もあります。

これは 縦長のタンクでも立っていたか?

これらを見ると ここから搬出をおこなっていただろうと思われます。

この奥にもそれを思わせる遺構が、すでに見えています。




つづく…