新平野 炭鉱 | 鶴嘴さんのブログ

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全国の旧鉱山や旧炭鉱の調査を行っております。

厳木地区の探索後 寄った旧新平野炭鉱調査に入る。



さて、
現地到着して まずは地元の方に聞き取り調査を行った。

農作業をしていた方の話では、
やはりこの地区に炭鉱があったらしく 現在 林道になっている所には 炭鉱住宅が建ち並んでいたという、

(昭和49年の航空写真)


閉山は 昭和39年 閉山から10年後の写真。


炭鉱住宅は 確認できませんがホッパーやスキップ軌道が確認できます。


現在は 草木生い茂る深い山となっている。

閉山後 植樹したのでしょう。


入山時、

「イノシシに気を付けないよ」

と声を掛けられた。





入山して倒木が激しい林道を登っていくと、

う~ん、

杉林にいきなりサイコロのような遺構が、

不思議な光景である。

山の中に近代的な建造物が立っていると感覚が
おかしくなる。


内部、



シュート形状の貯炭ポケット。


スキップの軌道線にコンクリートの遺構が残っている、



巻上台座ですね。




周辺を歩く、

上から遺構を見下ろすと 綺麗な輪郭がはっきりと見える。



あれは…


坑口をコンクリートで塞いだ跡か…


現在 深い山の谷間に位置する この場所も操業時は 切り開かれていたものと思われる。

閉山から約半世紀も経てば このような風景になってしまうのだろう。


山を下りると先程の方が、

「○○さんの裏手に竪坑跡があるよ、」

との事、


そちらは 炭鉱会社が違うという事で 続編へと続きます。








詳細、

労働者数70名と中小の炭鉱。

昭和34年8月、
里山 炭鉱(株)が開坑、


昭和39年3月28日、
閉山。







資料(佐賀県石炭史より)