オーガスト様から2011年4月28日に発売された『穢翼のユースティア』をフルコンプしました。
個人的な感想です。
オーガストの作品は「月は東に日は西に」「夜明け前より瑠璃色な」「FORTUNE ARTERIAL」をプレイしています。
過去作品に比べても、今作はかなりの異色作とみていました。
私の個人的な思いですが「オーガストらしさ」というのは、「明るい恋愛+現代だけど現実ではありえない出来事+萌え」を合わせたものがオーガストらしさと認識しています。
「月は東に日は西に」では未来から人が転送されてくる、「夜明け前より瑠璃色な」では月から人がやってくる、「FORTUNE ARTERIAL」であれば吸血鬼が存在する。
しかし、それらはすべて「普通の学園の中での話」で基本的に「明るい学園恋愛もの」というのが、おそらくオーガストに対しての共通認識かなと。
しかし、近作はまず学園が舞台でもなければ、現代でもない。さらに、世界観がまず暗く重たい。
これまでのオーガスト観を180度ひっくり返す作品でした。
結論から言えば、個人的にははずれだったかなというのが正直なところです。
作品としては面白いですが、前述通り「オーガストらしさ」を考えた場合、らしくない作品だったというのが一番の理由。
また、作品の肝となる「大崩落(グラン・フォルテ)」が、地震による崩落という部分が直近で起きた東日本大震災と重なりそうな感じがして、マスターアップしているとはいえ発売することが出来たというのが驚きでした。
キャラクターも禍々しい姿のキャラや、流血場面、グロテスクな表現も多く、絵がべっかんこう先生じゃなかったらオーガストの作品とは思えなかった。
それくらいかけ離れた作品で、かなりの大冒険だったと思います。
また、これまでの共通ルート→個別シナリオという形ではなく、個別シナリオを順番に進めていき、シナリオの分岐点でキャラのエンディングに行くか、次のキャラのシナリオに行くかという選択になっているが、それまでの選択肢でフラグを立てていなければ当然個別シナリオのエンディングにはいけず、強制的に次の個別シナリオへ入る。
こういう展開になるのであれば、分岐以外の選択肢が必要だったのか?という所。無駄な選択肢を立てる必要はなかったのではないだろうか。
挙句、最後の個別シナリオでは選択肢がまったく関係ないという。それによりシナリオ内容が変わるのかと思ったが、選択した直後の主人公の台詞が変わるだけという。
中途半端な選択肢を用意するのであれば、最初から分岐で選択肢を用意するだけでよかったのではないかと思った。
ここ最近の恒例の「作品のグランドエンド」的なシナリオもなく、ひとつの大きなシナリオの中に、ちょこちょこっと個別シナリオがあるというだけ。
話の展開も最終的にメインヒロインのティアは世界と同化し、主人公を見守ってるという形で、特別感動的なわけでもなく、結果的に主人公と引き裂かれた形になって「これで終わり?」という感じ。
ましてや、おまけで「主人公が望んだティアとの生活」を夢という形で見せるなど、いろいろと中途半端な感じ。
これがオーガストの作品じゃなかったら、たぶん「まぁまぁよかった作品」として終わってましたが、やはりオーガストという有名なメーカーが出したゲームということで、期待していた部分が悪い意味で裏切られたという形になってしまった。
まぁ、萌えの部分に関しては、さすがオーガストという感じ(というか、さすがべっかんこう先生というべきか)の仕上がりでした。
もしこれを読んで、まだプレイしていないという方は別にプレイして損はないとは思います。
ただ、過去のオーガスト作品を忘れて、新たなオーガスト作品としてプレイしないと、過去作品との差がありすぎてがっかりする可能性が高いです。