前回まではこちら。


私は、進行性の難病で、電動車いすでの生活です。全介助に近い状況です。

また、人工呼吸器(バイパップと呼ばれる鼻マスクの人工呼吸器)を使っています。

※1全介助に近い状態は、2018年頃から

※2人工呼吸器を日常的に使うようになったのは、2023年頃から



Q2
母は介助になるとイライラして態度が変わるので、こちらが冷静に言っても聞く耳を持ちません。この場合、どうしますか?

A 2

冷静に伝えても聞く耳を持ってもらえず、さらに介助が乱暴になるかもしれないという恐怖を抱えるのは、非常に辛く、精神的にも大きな負担だと思います。
お母様がイライラして態度が変わってしまう場合、本人同士での話し合いによる解決は限界を迎えている可能性が高いです。身内だからこそ感情がぶつかりやすく、またお母様自身も「介護疲れ」で心に余裕がない状態(バーンアウト寸前)なのかもしれません。
この場合、あなたが一人で抱え込まず、「第三者の力を借りる」こと、そして「外部の介助サービスを導入して物理的な距離を置く」ことが最も現実的で安全な解決策になります。具体的な対処法を提案します。
1. 医療・介護の「専門家(第三者)」から伝えてもらう
身内の言葉には反発する人でも、医師や看護師など「白衣を着た専門家」の言葉には素直に耳を傾ける傾向が非常に強いです。
  • 訪問看護師やケアマネジャーに相談する:事前に「朝の介助の際、目のケアで口論になり痛い思いをした」とメールや電話で担当者に伝えておきます。
  • 専門家から指導してもらう:次回の訪問時に、看護師などからお母様へ「BiPAPを使っている方は目が乾燥して傷つきやすいので、涙が出た時は擦らず、ティッシュで優しく吸い取るように介助してくださいね」と、あなたではなく看護師からのアドバイス(プロの指導)として伝えてもらいます。
2. 公的サービス(重度訪問介護など)を利用して母の負担を減らす
ほぼ全介助の状況で、常時BiPAPを使用されているお身体であれば、公的な介護サービスをより多く利用できる可能性があります。
  • 重度訪問介護の利用・拡大:障害福祉サービスの「重度訪問介護」などを利用し、朝の着替えや排泄、洗顔などの介助をヘルパーに任せる日を増やせないかケアマネジャー(または相談支援専門員)に相談してください。
  • 物理的な距離を置く:お母様が介助する時間(=イライラする時間)そのものを減らすことで、お母様の心の余裕を取り戻し、結果としてあなたへの態度が和らぐことがあります。
3. 直接の会話を避け、視覚的な情報(メモ)を活用する
どうしてもお母様に頼らざるを得ない場面では、感情が高ぶっている「その場」での会話を避ける工夫をします。
  • 事前のメモやLINEを活用する:お母様の機嫌が良い時、または別の部屋にいる時に、LINEや視覚的に分かりやすいメモで伝えます。
  • 「責める」ではなく「助けて」の形にする:「乱暴に拭かないで」と言うとお母様は攻撃されたと感じて反発します。「皮膚が弱くてすぐ傷ついちゃうから、ティッシュの角を当てるだけで吸い取ってもらえるとすごく助かる」というように、あなたの身体の脆弱性を理由にして手助けを求める形で書き残しておきます。

あなたの安全と尊厳を守るためには、介護を家族だけで完結させないことが最も重要です。
もし差し支えなければ、現在どのような外部サービス(訪問看護、ヘルパーなど)を週に何回ほど利用されているか教えていただけますか?それを踏まえて、ケアマネジャーや相談員への具体的な切り出し方を一緒に考えましょう。