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青い旅人

16才のヒカルは国家機密情報部の重要な任務を任された。任務名コードネームゼロ。記憶の片隅に消えた歴史、青い民の生き残りを連れ帰る。そして物語の終盤で岐路に立たされる。任務を遂行できるのか。何が待ち受けているのか。ヒカルはまだ知らない。

その頃、ハヤテはルピナスの高山に訪れていた。

「先生、無事に戻ってまいりました。」

「ハヤテ、此度は大変だったな。さぞかし艱難を乗り越えてきたのであろう。お前の成長を嬉しく思うぞ。しかしまだまだ修行が足りない。これからまた旅に出るのであろう。しっかり鍛錬を積むがよい。そこの御方もここでしっかり修行して行きなさい。ここに辿りつけたということは、そなたの心の迷いも晴れた証。しかしながらそなたの心にはまだ闇が巣くっておる。己としっかり向き合い精進なさい。この世を明るく照らす光を目指すのであれば、いつでも私は力になろう。」

ジャイロは頭を下げた。この厳しい環境で生き抜いているハルワンを尊敬の眼差しで見つめていた。ハルワンはテレサに一礼し、さらなる山奥に散歩に出かけた。

「ハヤテ、礼を言う。そなたの父上にあのような仕打ちをした俺を許し、よくここに導いてくれた。ありがとう。」

「いいや、俺のほうこそこれまで誤解してきた、すまない。とにかく時間がない。月食の日まで、トゥーリと黒装束のものたちと対峙できる力を身につけなくてはいけない。ともに力を合わせよう。」

「チュー。」

ハヤテたちは、ハルワンの指導の下、連日過酷な修行を行った。テレサはここの神聖な空気に心が癒されていた。そしていつも祈るような気持ちで彼らの修行を見守った。

「トゥーリ、どうか目を覚まして。」

月食の前日、ヒカルが彼らに合流した。ヒカルは二人の変わりように驚いた。どこにも隙がない。彼らのかわりように相当な鍛錬を積んだ事が窺い知れる。

「明日はいよいよ、決戦だ。足手まといになるなよ。」

ジャイロはそう言い残し、はるかなる頂上をめざし奥山に消えて行った。ヒカルも心を落ち着けるため、ハヤテの様子を見習って瞑想していた。しかしアリシパンのこと何よりもゲオルクのことが気がかりで集中できない。そんな様子を見かねてテレサが言葉を発した。